ラファエル・ナダルの「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月7〜14日/賞金総額543万9350ユーロ/クレーコート)の初戦は、耳の炎症のために一日遅れることになった。 大会主催者によると、ナダルの初戦(2回戦)は、彼が金…

 ラファエル・ナダルの「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月7〜14日/賞金総額543万9350ユーロ/クレーコート)の初戦は、耳の炎症のために一日遅れることになった。

 大会主催者によると、ナダルの初戦(2回戦)は、彼が金曜日から苦しめられている耳の炎症のために、当初の予定の火曜日ではなく水曜日に行われることになったと明かした。

 ナダルは耳の痛みのため、眠ることができず苦しんでいるというが、プレーをすることに支障はないと医師に言われたのだと言う。ナダルは、炎症は「深刻なものではない」が「少し痛みをともなう」と説明した。

「痛みがあっても練習はしている」とナダル。「耳と、その周りから頭まで痛いので、すごく煩わしい。ときどき、そのために眩暈がすることもある。一日遅く、水曜日に試合を始めたほうがいいと思う」。

 1回戦がBYE(免除)のナダルは、2015年全米オープンをはじめ、ここまで3度ナダルを破ったことのあるファビオ・フォニーニ(イタリア)と2回戦を戦うことになる。

 現在、世界ランク5位のナダルは、モンテカルロ(ATP1000)、バルセロナ(ATP500)と、クレー・シーズンに入ってから2大会連続で優勝している。彼が最後にマドリッドで優勝したのは2014年で、そのときは決勝で錦織圭(日清食品)に対して第1セットを落としたが、錦織が故障で途中棄権したため、試合を終えずして優勝を手にしていた。

「今、気分はいい」とナダル。「クレーコート・シーズン序盤の成績だけでなく、今年のスタートぶりゆえに、うれしく思っている。一般的に言って、よい数ヵ月を送ることができた」。

 ナダルは今年3度にわたり決勝に進み、それからモンテカルロとバルセロナで優勝した。全豪オープンとマイアミ(ATP1000)で2度ロジャー・フェデラー(スイス)に敗れ、またアカプルコ(ATP500)ではサム・クエリー(アメリカ)に屈していた。

「いくつかの決勝で敗れたあと、タイトルを獲る必要があった。やってのけることができてうれしいよ」とナダル。「僕がモンテカルロとバルセロナでやってのけたのは、素晴らしいことだと思う。実現が非常に難しいことだ。でも今、ここで非常に重要な大会が始まったわけなので、過去のことはもう考えず、現在に集中しなければならない」。

 手首の故障のため、昨年あまり多くの大会でプレーしていないナダルは、現在のところ10試合連続で勝ち、ここ22セットのうち21セットを取っている。来月、彼は10度目の全仏オープン・タイトル獲得に挑戦する。ここまで14度グランドスラムで優勝を遂げているナダルだが、その最後のものは3年前の全仏まで遡る。

「僕は、自分がいい位置につけていると思う」とナダルは言った。「ここ数ヵ月、いい練習を積み、試合でいい戦いができている。これはとても重要なことだ。いい位置につけているときには、常に自信を感じることができるものだよ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ムトゥア・マドリッド・オープン」大会2日目のナダルの様子。コーチのトニー・ナダルとカルロス・モヤとともに練習

Photo: MADRID, SPAIN - MAY 07: Rafa Nadal listens to his coaches Toni Nadal (L) and Carlos Moya during a practice session during day two of the Mutua Madrid Open tennis at La Caja Magica on May 7, 2017 in Madrid, Spain. (Photo by Denis Doyle/Getty Images)