
キャッチボールするロッテの佐々木朗希投手
ロッテで高卒3年目のシーズンを迎えた佐々木朗希投手(20)が27日に敵地での楽天戦で今季初の先発マウンドに立ち、1回2死で浅村栄斗に投げたストレートが自己最速を塗り替える時速164キロを刻んだ。
1軍デビューを飾った昨季の最速はクライマックスシリーズで記録した159キロだったが、今年は開幕前の練習試合、オープン戦で163キロを計測。岩手・大船渡高時代に出した自己最速に並んでいた。
NPBでは昨年8月13日にビエイラ(巨人)が中日戦で記録した166キロが最速記録。次いで大谷翔平(当時日本ハム)とコルニエル(広島)が165キロを投げており、今回の164キロは日本球界では史上4番目の速さにあたり、あと1キロで大谷の持つパ・リーグ記録に並ぶことになる。ちなみに大リーグでは2010年に当時パドレスのチャップマンが記録した105.1マイル(約169.1キロ)が最速とされている。
大谷が165キロを出したのはプロ4年目。22歳の時だった。その前年、つまり佐々木朗希と同じ3年目の最速は162キロ。今後の伸びしろを踏まえると、佐々木朗希は日本最速記録を塗り替える可能性は十分にありそうだ。
ただし、本人は球速に対する思い入れは周囲が考えるよりもないという。これは昨年までロッテで投手コーチを務め、今季から同球団でピッチングコーディネーターとなった吉井理人氏から薫陶を受けていた影響が強いという。
吉井氏は「球速を競う競技ではない。球速はだんだん上がってくるかもしれないが、そこを目標としていない。投手はでバッターをやっつけることが目標」と兼ねて発言しており、変化球の強度やバリエーション、全体の制球を向上させることも重要と考えている。
実際にオープン戦最後の登板となった巨人戦では主砲・岡本和真に低めへの159キロを捉えられ、中越えに満塁本塁打を浴びている。速球一辺倒ではプロ野球の打者は簡単に対応しまうことを肌身で感じたに違いない。
今季のレギュラーシーズン初マウンドとなった楽天戦でも10三振を奪いながら6イニングを投げて4安打3失点と苦しんだ。
3回に西川遥輝にスライダーを捉えられ、右越えの逆転2点二塁打を浴び、6回にも浅村に左前適時打を打たれた。こちらも痛打されたのはスライダーだった。リードを許したまま降板したため、このまま負け投手となる恐れもあったが、打線がその後逆転したことで自身の勝敗はつかなかった。試合は救援陣が崩れて延長11回までもつれた末のサヨナラ負けだった。
現在の持ち球は高速フォークが主体で、スライダー、カーブも織り交ぜる。このほかチェンジアップも投げることができる。速球を最大限生かすには変化球に磨きをかけるしかないし、中6日の先発ローテをこなすにはスタミナや、肩への負担をかけない投球術も求められる。
次回登板は4月3日にロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムで開催される西武戦の見通し。きっと頭の中は、スピードを追求することよりも、いかに勝てる投球につなげるかでいっぱいだろう。
[文:中日スポーツ鶴田真也]
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