【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・3/26 毎日杯(GIII・阪神…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・3/26 毎日杯(GIII・阪神・芝1800m)

 ハナを切ったピースオブエイトが最後の直線でベジャールに並びかけられたものの、ゴール前で突き放して逃げ切りました。デビュー以来3戦全勝。この日は前に行った馬、内を通った馬の健闘が目立ったのですが、迷わず先に行った藤岡佑介騎手の判断は正解でした。

 勝ったピースオブエイトは、モーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどと同じスクリーンヒーロー産駒。母方にサドラーズウェルズを持つ同産駒にはモーリス、ミュゼエイリアンなどがいます。前者は年度代表馬となり種牡馬としても成功、後者は7年前の毎日杯の勝ち馬です。母トレジャーステイトはJRAでダート3勝。

「オアシスドリーム×サドラーズウェルズ」というヨーロッパ血統なので、雨で渋った馬場(稍重)もポジティヴに作用したものと思われます。

◆今週の血統Tips

 ドバイワールドカップミーティングは、日本馬が計5勝という旋風を巻き起こしました。先日のサウジアラビアでは1日4勝、昨年暮れの香港でも2勝と、このところ日本馬は大きな存在感を示しています。欧米勢が本気を出していないシーズンオフのアジアの競馬だから、という意地の悪い見方も、昨年秋、アメリカにおけるブリーダーズカップでの活躍で説得力を失いつつあります。

 国際舞台で日本馬がコンスタントに好成績を挙げれば、IFHA(国際競馬統括機関連盟)における日本馬全体のレーティングにも影響を与えます。国際舞台で日本競馬のプレゼンスが高まることは好ましいことです。ドバイゴールドカップ(G2・芝3200m)をステイフーリッシュで勝った矢作芳人調教師は、インタビューで「個人的にはロイヤルアスコットへ行ってみたい」と語っていました。

 ロイヤルミーティングは6月の第三週にイギリスのアスコット競馬場で行われる開催で、おそらく狙いはアスコットゴールドカップ(英G1・芝19ハロン210ヤード)でしょう。1807年創設の名物レースです。2004年にイングランディーレが挑戦して9着と敗れたのが日本馬唯一の出走です。タフな馬場で約4000mを走るわけですから、サウジアラビアやドバイのレースともまったく別物です。しかし、もし実現するなら本当に楽しみです。

(文=栗山求)