世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズンはいよいよプレーオフに突入です。準々決勝ラウンド第1戦の結果は…!?(Photo:legavolley…

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2021/22シーズンはいよいよプレーオフに突入です。準々決勝ラウンド第1戦の結果は…!?

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■まさに強襲! フライングダッチマンのサーブがさく裂し、モデナが快勝

[MATCH OF THE ROUND]

◆《準々決勝R第1戦》モデナ 3-0 ミラノ

(25-13,25-22,25-23)

(現地3/27)

 この日の主役はモデナの大砲、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)。昨季まで2シーズン連続で最多得点&最多サービスエース決定本数をマークした“フライングダッチマン”が、序盤から持ち味を発揮した。試合開始早々、2-2からサービスエースを決めると、そこからミラノのサーブレシーブを崩し、モデナは6-2と大きくリードを奪う。中盤の12-9からモデナは4連続得点をあげたが、そのうちの2点はアブデルアジズのサービスエース。レギュラーシーズン最後の2試合を休養していた大砲が火を噴く。

<試合は経験豊富な面々がそろうモデナの横綱相撲となった>

 

 第1セットを大差で先取したモデナは第2セット、16-19からアブデルアジズのサービスエースを含む7連続得点で逆転に成功し、連取する。第3セットはミラノのOH石川祐希(日本)がタイムアウトを挟んで連続サービスエースを奪う場面もあったが、モデナが終盤の競り合いを制し、第1戦をストレートで勝利した。

 

 両チーム通してサーブポイント最多6点をマークしたアブデルアジズは試合後、「サーブでプレッシャーをかけることができた」とコメント。「(離脱からの復帰に際して)ニミルが自身にできるトレーニングに励み、そして金曜日にテストした結果、先発での起用に踏み切ったわけです」と、アンドレア・ジャーニ監督は説明した。

<古巣を相手に自らの武器をさく裂させたアブデルアジズ>

 

*****

 

◆《準々決勝R第1戦》ペルージャ 3-1 チステルナ

(25-15,19-25,25-17,26-24)

(現地3/27)

 レギュラーシーズン首位通過を果たしたペルージャは、チステルナに計10本のブロックを許す中、それでもOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が最多27得点の大暴れ。OPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)が16得点、OHマシュー・アンダーソン(アメリカ)が15得点と続き、先勝した。「何よりも勝つことが重要です。チステルナはよく攻めてきましたが、自分たちも最後までプレッシャーを与えることができました」(リキリチ)

<スクデッド(リーグタイトル)獲得へ、得点を積み重なるレオン<右端>>

 

++++

◆《準々決勝R第1戦》ルーベ 3-0 モンツァ

(27-25,25-16,25-17)

(現地3/27)

 先週、CEVカップ2022を制覇したモンツァは第1セットだけで計7本のサービスエースを奪う。だが、その数字はルーベも一緒。第2セット以降も、計3本、計5本とサービスエースを重ねたルーベがストレート勝ちを収めた。ルーベはOPイバン・ザイツェフ(イタリア)が3本のサービスエースを含む最多18得点、MBロベルランディ・シモン(キューバ)がサーブポイント4点をマークした。

<感情を爆発させるシモン>

 

++++

◆《準々決勝R第1戦》トレンティーノ 3-0 ピアチェンツァ

(27-25,25-20,25-16)

(現地3/26)

 ホームのトレンティーノはOHアレッサンドロ・ミケレット(イタリア)が両チーム通して最多5本のサービスエースを含む15得点。今季は控えに回ることが多かったOPジュリオ・ピナーリ(イタリア)が、最多4本のブロックポイントをマークして先発起用に応えた。敗れたピアチェンツァはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)が最多15得点と奮闘も、得点源のOHチボー・ロサール(フランス)が7得点と抑え込まれた。

<今季の主役候補、ミケレットのアタック>

 

《イタリア・セリエA》

==プレーオフ/準々決勝ラウンド組み合わせ==

・ペルージャ〇 vs. チステルナ●

・モデナ〇 vs. ミラノ●

・ルーベ〇 vs. モンツァ●

・トレンティーノ〇 vs. ピアチェンツァ●

 

==レギュラーシーズン最終順位表==

1 ペルージャ 22勝2敗(勝ち点67)-

2 ルーベ 19勝5敗(勝ち点57)-

3 トレンティーノ 17勝7敗(勝ち点53)-

4 モデナ 18勝6敗(勝ち点51)-

5 ミラノ 13勝11敗(勝ち点41)-

6 ピアチェンツァ 12勝12敗(勝ち点37)-

7 モンツァ 11勝13敗(勝ち点31)-

8 チステルナ 10勝14敗(勝ち点30)-

9 ヴェローナ 10勝14敗(勝ち点27)▲

10 ターラント 8勝16敗(勝ち点26)▲

11 パドヴァ 9勝15敗(勝ち点24)▼

12 ビーボ・ヴァレンティア 7勝17敗(勝ち点22)▼

13 ラヴェンナ 0勝24敗(勝ち点2)-

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

 

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