3月のマイアミ(ATP1000/ハードコート)で手首を痛めて以来の大会復帰を目前にした錦織圭(日清食品)が8日、「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月7〜14日/賞金総額543万9350ユーロ/クレーコート)で記者会見を…

 3月のマイアミ(ATP1000/ハードコート)で手首を痛めて以来の大会復帰を目前にした錦織圭(日清食品)が8日、「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月7〜14日/賞金総額543万9350ユーロ/クレーコート)で記者会見を行った。2014年大会での快進撃によりトップ10入りした錦織は、「この大会が大好きだ。町も美しいし、僕はスペインが大好きなので戻ってこられてうれしい」と大会への特別な愛着を表現した。

「2度バルセロナ(ATP500)で優勝したことで、クレーでのプレーに大きな自信を得ることができたのだと思う。ここ数年は、クレーでいいプレーができていた」と錦織は言う。

 しかし錦織は、そのクレーでの好成績のスタート地点となった2週間前のバルセロナ出場を、手首の故障からの回復の遅れを理由に取りやめていた。それゆえ、「今週はいいパフォーマンスをしたいという意欲でいっぱいだが、故障から戻ったばかりだから、最初の1、2ラウンドの間、自分に何ができるか見てみることにする」と慎重な態度を見せる。

「タイトルを獲れたらいいが、最近故障したばかりなのだ、ということもわかっている。今週に、自信をつけることができるよう願う。これから2週間の間にいい試合をし、全仏に向け準備万端となりたい」

 錦織はまた、マドリッドでの過去の試合をも少し回顧し、「ダビド・フェレールとすごい試合をプレーし、僕はこの大会で素晴らしい思い出をつくった。フェレールと対戦するときには、いつでも素晴らしい戦いとなる」ともコメント。その上で「ラファ(ナダル)は今季、非常にいいテニスをしている。彼は、クレーで皆が倒す目標にする選手だろう」と話した。(テニスマガジン)協力◎ATP

※写真はマイアミ・オープンでの錦織圭

Photo: KEY BISCAYNE, FL - MARCH 26: Kei Nishikori of Japan returns a shot against Fernando Verdasco of Spain during Day 7 of the Miami Open at Crandon Park Tennis Center on March 26, 2017 in Key Biscayne, Florida. (Photo by Al Bello/Getty Images)