サッカー日本代表は3月24日、アウェイでオーストラリア代表に勝利して、7大会連続のワールドカップ出場を決めた。昨年にス…
サッカー日本代表は3月24日、アウェイでオーストラリア代表に勝利して、7大会連続のワールドカップ出場を決めた。昨年にスタートしたアジア最終予選では初戦を落として危機的状況にも陥ったが、終わってみれば1試合を残して出場権をつかんだ。これまで勝てなかったアウェイでのオーストラリア戦勝利も含め、日本代表がどのように成長してきたのか、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が語りつくす。
■本大会の目標はグループステージ突破
――現時点でワールドカップに出たら、どのくらいやれるでしょうか。
後藤「今、日本のサッカーはユースから女子、フットサル、ビーチサッカーを含めて、あらゆるカテゴリーでグループステージ突破が目標になっている。グループステージを突破してほしいし、前回のワールドカップはラウンド16でベルギー相手にすごく良い試合をしたけど、結局は1勝1分2敗だからね。しかも唯一の勝利は、相手に退場者が出た試合だった」
――残りの時間でどうチームを変えていくべきでしょうか。
後藤「変えないという決断をするなら、それもありだと思うよ。時間がないんだから、それはそれでいい」
■攻撃陣は序列が全部ひっくり返る?
――チームの出場は決まりましたが、選手には競争が待っています。
後藤「攻撃陣では現在、伊東純也が絶対の存在だけど、ワールドカップが始まる11月にどうなっているかは分からないよ。特に、攻撃の選手には波があるわけだから。鎌田大地はフランクフルトでキレキレになるかもしれないし、実際に最近は調子が良い。南野拓実がリバプールから他クラブに行って、試合に出まくってプレミアリーグで点を取りまくるかもしれない。前田大然もスコットランドではなくイングランドのプレミアリーグに行って、試合に出られなくなるかもしれない。久保建英がレアル・マドリードに戻って、大活躍するかもしれない。半年後のことは誰にも分からないよ。後ろの方はこうなるのかなというのはある程度見えているけど、攻撃陣はこれから半年で序列が全部ひっくり返ってもおかしくない」
――若い久保の一気の台頭もあるでしょうか。
大住「あると思うよ。久保は非常に大きな可能性を持った選手だから。伊東の代わりに右サイドで出場するということは、考えられるかもしれないと思うな」
後藤「いずれ将来、久保の時代が来るかもしれないのだし、長い時間出場させて、日本代表でプレーすることに慣れさせるのは良いことだと思うよ」
大住「久保の何がすごいって、シュートのうまさだよね。自分の形になったら決め切るだけのものを持っている。それが、これからのワールドカップに向けて大事なものになるかもしれない」
後藤「特に劣勢の試合だったら、重要性がさらに増す能力かもしれないね」
■「覚醒」が待ち遠しい上田
――喫緊だと大迫勇也の後継者探しが急務でしょうか。
後藤「僕は上田綺世に大化けしてほしいと思っている。彼の調子が良い時のシュート力ってすごいもんね」
大住「今回のオーストラリア戦でも、ヘディングで随分勝っていたし。ああいうタイプの選手としては、一番の能力を持っているよね」
後藤「全然助走なしでも、高いジャンプができるんだから。上田の能力を考えると、もっと早くに大迫からポジションを奪っておいてほしかったと思うくらい。ちょっと伸び悩んでいるよね。このオーストラリア戦あたりで点を取って、“ついに覚醒か”というのを見たかった」
大住「良いシュートを打っていたしね。重さのある、良いシュートだった」
――ベトナム戦も単なる消化試合にしてはいけませんね。
大住「新たなスタートという意味を持たせてほしいよね」
後藤「単なる消化試合にしちゃったら、本当にもったいないよ。本当に準備期間がないんだから。今はワールドカップに出ればいいという時代じゃないんだからね」