壮絶に散った。阪神はヤクルトとの開幕戦(京セラドーム大阪)に8ー10。一時は7点差をつけながらも中継ぎ陣がつかまり、まさかの逆転負けとなった。

・今すぐ読みたい→
巨人・新守護神大勢 開幕戦で早くも浮き彫りになった「重大欠点」とは https://cocokara-next.com/athlete_celeb/taiseiouta-anxiety-factor-03/


 先発は2年連続開幕投手を務めた藤浪。7回6安打3失点と試合を作るも、流れが変わったのは8回だった。この回から矢野監督は2番手として斎藤を投入。一死から村上に四球を与え、サンタナに2ランを浴びる。その後、何とか二死まで追い込むも、スイッチした岩崎も誤算だった。この日、藤浪から本塁打をマークしていた浜田に甘い球を捉えられピンチを広げる。尚も内山、塩見に連続タイムリーを浴び、ついに1点差に詰め寄られてしまう。

 そして8―7と1点差で迎えた9回に悲劇が待っていた。新守護神のケラーは先頭打者の山田にカーブを捉えられ、レフトスタンドへの本塁打を許す。8-8の同点とされると、続く村上にもカーブを中前に運ばれ、無死一塁で迎えたバッターはサンタナ。この前の打席で本塁打を放っていた助っ人は、またもケラーのカーブをとらえ、バックスクリーンを直撃、決勝2ランで試合を決めてみせた。

 7点差をひっくり返された矢野監督は敗戦に関して「(投手を出した)俺の責任」としながら、今後の配置転換に関しては「今のこの時点ではシーズンを戦う上でケラーに頑張ってもらわないと、というのがある」と今後もケラーを守護神として起用すると明かした。


 今季の不安材料としていわれてきた「スアレスの穴」が一気に顕在化した形だが、この敗戦には首脳陣の見通しの甘さを指摘する声もある。

 「ケラーに関しては基本的な球種が直球とカーブしかないと聞く。獲得時点でこういった情報は入ってきているはずで、だとすれば守護神候補としては疑問符がつく。また来日間もない投球で準備ができていない側面もあるだろう。いずれにせよチームの危機管理策ができていなかったことが明らかになった」(球界関係者)

 開幕戦のケラーの失点はすべてカーブが絡んでいた。こういった新外国人の「欠点」を事前に分かりながらも、手を打てなかったことに目を向ける。

 さらにケラーの乱調で本来なら、岩崎との配置転換も視野に入るが、その岩崎もこの日を含め、オープン戦通じて調子が上がっていない。守護神どころか「勝利の方程式」が壊滅寸前となっている。

 光明を見つけるとすれば、先発の藤浪が荒れながらも試合を作ったのは大きい。打線もベテランの糸井が気を吐く1号をマークし、4番に佐藤輝が入った打線も機能するなど、今後に期待を持たせた。

 一方で後ろを任せる投手陣整備は急務だ。開幕からスクランブル態勢に陥った、この難題にどう取り組むのか。矢野監督の手腕も問われそうだ。


・今すぐ読みたい→
巨人・坂本「離脱」でささやかれる「あのツケ」とは
始球式キャッチの新庄監督 過去にはキャンギャル打ち、オロナミンCバット、犬と対戦も
G正捕手争いの行方 小林誠司生き残りの鍵を握る「あのポイント」とは