DDTプロレスが3月20日 両国国技館で「Judgement2022〜DDT旗揚げ25周年記念大会〜」を開催。南海キャンディーズ 山里亮太さんの肛門爆破で華々しく幕を開け、MIKAMIやGENTARO、ポイズン澤田ジュリーら初期DDTのレジ…

DDTプロレスが3月20日 両国国技館で「Judgement2022〜DDT旗揚げ25周年記念大会〜」を開催。南海キャンディーズ 山里亮太さんの肛門爆破で華々しく幕を開け、MIKAMIやGENTARO、ポイズン澤田ジュリーら初期DDTのレジェンドレスラーの参戦、タレントのLiLiCoさんの引退試合等、25周年に相応しい豪華カードが揃った。メインは竹下幸之介の持つKO-D無差別級王座に遠藤哲哉が挑戦。

25周年記念大会のメインは第77代KO-D無差別級王者 竹下幸之介に遠藤哲哉が挑んだタイトル戦。ともに2012年にデビューした自他ともに認める最大のライバル。両者のKO-D無差別級選手権は2019年7月15日の大田区以来、その時は王者遠藤に竹下が挑戦、竹下が勝利し王座を戴冠した。

前回の対戦から2年8ヶ月。その間、遠藤は”外敵”田中将斗の腰に巻かれたKO-D無差別級王座をDDTに取り戻し、一時期KO-D6人タッグのベルトと2冠王者として君臨。2020年には東京スポーツプロレス大賞の技能賞を受賞。昨年DAMNAITION解散後、増量し新生BURNINGを立ち上げ、コスチューム・入場曲も一新。約1年ぶりの王座戴冠を目指す。

対する竹下は2020年、秋山準との戦いを通じて「自分に足りないものは何か」を模索。その答えを見つけるべく2021年4月、自ら海外に渡りAEWに出場。帰国後、6月CyberFightグループの4団体による合同興行「CyberFight Festival 2021」では大会で最も注目度が高かったNOAHとの対抗戦に出場し見事勝利。8月には連敗していた秋山に勝ち、2年ぶり5度目のKO-D無差別級王座戴冠。プロレス大賞2021で敢闘賞を受賞。

試合前、竹下は「2人とも別々の道を歩んできた。それぞれが正しい。それを(リングで)報告し合いたい」と話した。その言葉の通り、お互いの成長を確かめるように試合はグラウンドの展開からスタートした。試合はあっという間に30分が過ぎる。遠藤は「この技で決めたい」と話したバーニングスター・プレス(シューティングスター・プレス)を放つがカウント2。コンバイン(抱え込み式の逆エビ固め)で追い込むも竹下はエスケープ。
35分経過、今度は竹下がぶっこ抜き式ジャーマンスープレックスで流れを引き寄せる。遠藤の背後からPlus Ultraで締め上げる竹下。エスケープする遠藤の首元にエルボーを落とし変形のPlus Ultraで心を折る竹下だが、かろうじて遠藤の足がロープにかかる。

40分過ぎ、竹下がアントーニオ本多のバイオニック・エルボーを繰り出せば、遠藤は佐々木大輔のクロスフェイスロックで竹下を締め上げる。ともに所属していたユニットメンバーの技を出しこれまで歩んできた10年を相手にぶつけ合う。

遠藤は秋山の必殺技エクスプロイダーで竹下を投げトーチャーラックボムを決めるもカウント2。最後はバーニングスター・プレスを2発放ち、約1年ぶり3度目、遠藤哲哉がKO-D無差別級ベルトを手にした。

リング上でマイクを握った遠藤は「竹ちゃん、俺今日デビューして初めて竹ちゃんと同じ時代、同じ団体、ここDDTでプロレスが出来ていること、嬉しいと思ったよ。これからも俺がこのDDTのリングに立ち続ける限り、竹ちゃんのことは大嫌いだ。今日はありがとう」とコメント。遠藤は握手を求めるも竹下応じず、遠藤の手を掲げた。

遠藤のKO-D無差別級王座戴冠は、最初がアメリカ、2度目が無観客試合。3度目の正直、日本のファンの目の前で遠藤はベルトを奪取し腰に巻く姿を披露できた。

そして最後に「ついに竹下幸之介からタイトルマッチで勝利しました。素直な気持ち、メチャクチャ嬉しいです。皆さん、昨日の東京女子と今日のDDT楽しんで頂けたでしょうか?(拍手)ありがとうございます。遠藤哲哉は竹下幸之介に勝ったことによって一つ完成しました。でもあくまで完成であって『完結』ではないんです。これから続きます。それは昨日の東京女子も、このDDTも同じです。東京女子、今年10年目。DDT26年目、まだまだ旅の途中です。俺は決してチャンピオン1人でDDTを大きくする…そんなデカい人間ではないと思います。俺がDDTの先頭に立って選手全員でDDTをもっと大きくします。だから皆さん俺たちについて来い!26年目もDDTから目を離すな!」と締めくくった遠藤。完成した遠藤のチャンピオンロードは、まだ始まったばかりだ。

<インフォメーション>
3.27 後楽園ホールで「Day dream Believer 2022」を行うDDTプロレス。3.20王座を奪取したMAO選手がAEW”スーパースター”中澤マイケル選手を迎え撃つDDT UNIVERSAL選手権試合や、フェロモンズの飯野“セクシー”雄貴選手の持つベルトにThe 37KAMIINAの勝俣瞬馬選手が挑むDDT EXTREME選手権試合など、両国大会後もまだまだDDTは止まりません。
詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで独占生配信されます。

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取材・文/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング