開幕直前の巨人に不穏なムードが漂い始めた。坂本勇人内野手(33)が21日、コンディション不良のため、オープン戦最終戦となった楽天戦(東京ドーム)を欠場、開幕戦出場に黄信号がともった。
坂本はこの日、全体練習前のアーリーワークでは普段と変わらぬ練習を行っていたが、守備練習中に異変を感じた様子。ロッカーへ引き上げ、試合前の打撃練習、シートノックとも行わなかった。原監督は坂本の状態に関して「オープン戦の最終ゲームだから、普通なら出ている。ちょっと普通ではない、というところしかまだ言えないね」と不調があったことを認めた。
一方、仮に坂本を開幕から欠くようなことがあればチームは非常事態に陥ることが予想される。
「攻守ともにチームを引っ張るキャプテンであり、坂本の不在がチームの勝敗に直結しやすい。そういったことも見越して、キャンプ中から『ポスト坂本』の育成に力を入れてきたが、結局は人材が育っていません」(放送関係者)
今春のキャンプでは「ポスト坂本」として、高卒2年目の中山を始め、複数の選手に遊撃ポジションを任せてきたが、頭角を現した選手は出てきていない。一方、チームにとって、坂本不在がいかに影響を及ぼすか思い知らされた出来事も昨年のゲーム中にあった。
昨年9月5日に甲子園で行われた阪神戦。巨人は6ー0とリードしたことで坂本を途中交代させた。これに阪神側が『なめられた』とし、猛攻。坂本に代わってショートの守備についた若林、広岡も相次ぎ失策をしたことであっという間に同点に追いつかれてしまったゲームだ。
「結果としてシーズンを振り返ったときに、あのゲームがV逸の分岐点になったという関係者は多い。それほど坂本の存在感がチームにとって大きいということをまざまざと感じさせた試合でした」(同)
チームはこの引き分けを境にそこまでV争いをしていたが、下降線をたどった。本来ならば、当時の坂本は東京五輪出場後とあってチームとして休養を与えたかったところだが、坂本を欠かすことはできないとその後も強行出場を続けた経緯がある。
坂本にとっても遊撃という動きの激しいポジションを守ることで体への負担も相当なものがある。今オフは体幹を改めて鍛えて臨んだシーズンではあるが、開幕前に体が悲鳴をあげてしまった可能性もある。
21日の楽天戦は好調な中田も先発オーダーを外れた。果たして、頼れるキャプテンは開幕オーダーに名を連ねられるか。軽症であることを祈るしかない。
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