男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第4シードのR・ナダル(スペイン)は第20シードのT・フリッツ(アメリカ)に3-6, 6-7 (5-7)のストレ…

男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第4シードのR・ナダル(スペイン)は第20シードのT・フリッツ(アメリカ)に3-6, 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、N・ジョコビッチ(セルビア)と並ぶATPマスターズ1000シリーズ史上最多タイの通算37勝とはならなかった。試合後にはクレーコートのシーズンへ向けて準備を進めたいと明かした。
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今季20連勝中のナダルはこの試合の第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許し4ゲームを連取されゲームカウント0-4とリードを奪われる。第8ゲームでこの日初のブレークを奪うも直後の第9ゲームでもブレークを許し先行をされる。第7ゲーム終了時には主審に対して、第1セット終了後にドクターと理学療法士を呼ぶことを要求したナダル。第1セットが終了すると、前日に痛めた左の胸部を気にした様子でコートを離れ、メディカルタイムアウトを取った。
第2セット、第3ゲームでブレークに成功したナダルだったが直後の第4ゲームでブレークバックを許す。お互いにキープが続きゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム、フリッツがチャンピオンシップポイントを握るもナダルはこれを凌いでキープ。タイブレークにもつれると、終盤でフリッツに3ポイント連取を許し、2時間6分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPはナダルのコメントを掲載。昨年に足を負傷して以来 約5カ月ぶりのシングルス公式戦となった1月のメルボルン・サマーセット(オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250)で約5カ月ぶりのツアー優勝を果たすと全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で史上最多となる21度目の四大大会制覇を達成したナダル。2月のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)でも優勝をおさめ、マッチ15連勝で今大会に出場。2回戦から準決勝まで5試合に勝利して自己最高の20連勝を記録していた。
「正直、クレー前に完璧にしておきたかったんだ。でも、とても、とてもいい感じになっている。正直なところ、僕はプレーできなかったのが悲しい。このような感情を持つことは難しいね。本当にきつかった。でも、スポーツでは過去を語る必要はない。今日のことを話さなければならないね。そして、今日は僕にとって難しい日になった」
「僕は、その時々によって感情が落ち込んだり高まったりするような人間ではない。普段から安定していて全てを前向きに捉えている。もちろん、この2ヶ月は素晴らしく、忘れられない、とても感動的な日々だった。数カ月前には二度とプレーできないと思っていたが、楽しむことができた」
ナダルは既に23日に開幕するマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)の欠場を表明。今後はこれまで62のツアータイトルを獲得しているクレーコートでのシーズンに向けて調整を進めることになる。
「今はこの問題(怪我)をできるだけ早く解決し、クレーコートでの挑戦を始めたい。練習が始まるのも、この時期のプレーの楽しみの1つだよ。もちろん、1つ1つの大会は僕にとってとても特別なものだ。そのための準備をしておきたいと思う」