巨人は懸案の「1番問題」でこの日も迷走を繰り広げた。20日の楽天戦(東京ドーム)に1―2と敗れ、ヤクルトと並んでオープン戦最下位タイとなった。

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 ブレーキとなったのはこの日、「1番・二塁」で先発出場した吉川。3打数無安打と結果を残せなかったことに加え、指揮官が厳しい目を向けたのは5回無死一、二塁の場面だった。ここで打席が回ってきた吉川は犠打を失敗。原監督は「やっぱりあそこのバントの場面だよね。(吉川)尚輝はやっぱりうちの一番のリードオフマン的な部分からいくならば、しっかり決めてほしいところですね」と、苦言を呈した。

 ここまで「1番」をめぐっては、丸、坂本、立岡、湯浅、吉川、松原、ルーキーの岡田などが起用されてきたが、未だ、決まった形は見えてきていない。

 一方、この日も7安打を放ちながら、わずか1得点と得点力を欠いたのは、1番が出塁できないことも大きく影響している。

 巨人の1番打者については野球評論家の高木豊氏が行っているYouTubeチャンネル「高木豊チャンネル」の17日までに更新された動画の中で、「丸がいいと思う」と発言。長打があることと選球眼の良さを理由に1番に推す場面もあった。


 一方では巨人の1番打者をめぐってはこんな声もあがる。

 「原監督は1番打者において華のある選手という表現で長打力を求めている。ここには1番に高橋由伸を据えて成功した07年の記憶があることを感じさせる。一方で他球団をみれば、昨年のヤクルト塩見など、ある程度の失敗には目をつぶり、選球眼があって、足がある選手に任せるのがセオリーともいえる。いわば、理想と現実の間をどう埋めるのかが求められる」(球界関係者)

 リーグ優勝を果たした07年は1番に入った高橋由伸氏(巨人前監督)が開幕戦で相手先発の横浜・三浦大輔投手(現DeNA監督)から初球先頭打者本塁打をマーク。同氏がダイヤモンドを駆け抜ける際に行ったサムアップポーズも話題となった。この勢いのままにシーズンを駆け抜けたとして、V奪回の象徴的なシーンとしてファンの間でも記憶されている。

 この年、1番に入った高橋由伸氏の成績はキャリアハイとなる35本塁打をマークする一方で、66四球を選び、出塁率・404と攻撃的な「1番打者」としてしっかり仕事をこなしてみせた。現在、チームの1番打者がなかなか固定できない背景には、この成功体験も影響しているのではないかという見方だ。

 いずれにせよ開幕まで残り1週間を切った。V奪回を目指す巨人の切り込み隊長は果たして誰になるのか。開幕オーダーに注目が高まりそうだ。


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