オープン戦で自己最速タイの163キロを記録しているロッテの佐々木朗希投手(20)が無事に開幕ローテーションに加わる見通しとなった。オープン戦前の練習試合の段階では開幕投手の可能性も指摘されたが、井口資仁監督はエースとして実績のある石川歩投手を指名。入団3年目で大役を任されることはなかった。シーズン初登板は開幕カードの楽天戦の2戦目、もしくは3戦目となるとみられている。
ただし、これには球団の計算高さも見え隠れする。開幕投手はチームのエースが務めることがほとんどで、シーズン初戦の後に順調に中6日調整すれば、次の登板も開幕を投げたエース級と投げ合うことになる。
プロ野球関係者は「佐々木朗希が投げれば、最少失点で抑えてくれるはず。ロッテの課題は打線。昨季はリーグ最多得点をマークしたが、チーム打率は.239でリーグ5位だった。エース級を相手ではロースコアになる可能性がある。ローテの2、3番手と投げ合った方が勝利を得る確率も上がる」と指摘する。
シーズンを通してみれば、佐々木朗にエース級がぶつかる開幕投手をさせずにローテを調整した方が確実に勝利を得られやすい。リーグ優勝したオリックスの勝利は5割6分。70勝を挙げたものの、55敗もしている。名誉よりも実益をとって佐々木朗に勝利量産を託したともいえる。
ただし、開幕投手がそのままシーズンの最多勝に輝く例は少なくない。2012~21年の過去10年をみるとその年の開幕投手が最多勝タイトルになったのは計11人。昨季、投手4冠のほか、沢村賞に選ばれたオリックスの山本由伸投手は開幕投手だった。2015年には広島の前田健太(現ツインズ)、日本ハムの大谷翔平(現エンゼルス)、ロッテの涌井秀章(現楽天)と3人も最多勝のタイトルに輝いた。
佐々木朗もシーズン前最後の先発登板で煮え湯を飲まされた。18日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)を投げ、持ち前の剛速球で自己最速タイの163キロをたたき出したものの、5回には巨人の新外国人ポランコに13球を粘られて四球を許した直後に岡本和真内野手に中越えの逆転満塁アーチを打たれた。
2、3月にかけて佐々木朗の投球をチェックした他球団のスコアラーの中には「貯金15は稼いでしまうのでは」と脅威を感じている声もある。1軍デビューした昨季は先発11試合で3勝。佐々木朗の登板する試合を中心にこつこつと勝利を重ねていけば、ロッテのリーグ優勝も夢ではない。
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