3日間競馬の中日となる20日は中山競馬場で皐月賞のトライアル重賞・スプリングS(…

3日間競馬の中日となる20日は中山競馬場で皐月賞のトライアル重賞・スプリングS(GII、芝1800m)が行われ、阪神競馬場では今後の天皇賞・春に繋がる阪神大賞典(GII、芝3000m)が行われます。両重賞とも近年は施行条件に変更がないことから、過去データを素直に活用することができますね。

今回は2011年の阪神開催を除く2000年以降のスプリングS過去データ、2000年以降の阪神大賞典の過去データを元に、両重賞の気になる騎手データを見ていきます。

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■スプリングSはM.デムーロ騎手の高勝率に注目

今年のスプリングSに騎乗する騎手の中で過去騎乗経験があるのは12名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]スプリングSの騎手別成績(2011年の阪神開催を除く)

表から一目瞭然ですが、人気以上の好走を過去記録しているのは戸崎圭太騎手など2騎手のみ。また、連対率の高い騎手、低い騎手が綺麗に分かれることから、人気に比べて多少の着順の落ち込みは目を瞑るべき重賞かもしれません。

今回は連対率を重視し、騎手を取り上げていきます。まず真っ先に取り上げるの42.9%と高い勝率(連対率)を誇るM.デムーロ騎手です。

今回の騎乗騎手の中で最多となる3勝を誇り、2003年のネオユニヴァース(2人気1着)、2012年のグランデッツァ(3人気1着)、2014年のロサギガンティア(3人気1着)と1番人気以外の馬を勝たせているのが強み。近3回は人気以下の成績に終わっていますが、ここの勝たせ方を熟知している騎手と言えます。

ちなみに【M.デムーロ騎手】×【前走4角5番手以内の馬】の組み合わせは過去【3-0-0-1】と勝率(連対率)が75.0%にまで上昇。M.デムーロ騎手は今年のスプリングSでオウケンボルト(牡3、美浦・土田稔厩舎)に騎乗予定ですが、同馬の前走4角順位は「2番手」ですから、データ上は熱い組み合わせに該当します。

■武豊騎手は2、3着候補として考えたい

続いて今年は藤田晋オーナーのドーブネ(牡3、栗東・武幸四郎厩舎)に跨る武豊騎手のデータを見ていきましょう。勝利を積み重ねた弥生賞と比べると、勝ち切れない傾向が出ているものの、複勝率66.7%という数値は立派です。

2005年には7番人気のトップガンジョーを3着に導いていますから、人気薄に騎乗しても侮れない騎手ですね。ただし、ここまで3着が多いと今回も2、3着候補として考えた方がいいかもしれません。

■C.ルメール騎手、岩田康誠騎手、福永祐一騎手は人気次第

そして騎乗数は少なめながら有力馬に跨ることが多いC.ルメール騎手、岩田康誠騎手、福永祐一騎手の3騎手について見て行きましょう。3騎手については極論になってしまいますが、1番人気なら買いです。

それぞれの1番人気時の成績は、C.ルメール騎手は【1-0-0-0】、岩田康誠騎手は【1-1-0-0】、福永祐一騎手は【0-2-0-0】ですから、当日1番人気に推されるかがカギですね。

なお、前日オッズを見るとC.ルメール騎手が跨るアライバル(牡3、美浦・栗田徹厩舎)が1番人気ですから、この人気が続くようなら軸候補として考えてみてください。

■阪神大賞典は和田竜二騎手に注目

ここからは同日に行われる阪神大賞典の気になる騎手データを見て行きましょう。今年の阪神大賞典に騎乗する騎手の中で過去騎乗経験があるのは10名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]阪神大賞典の騎手別成績

さて、長い歴史を誇る本重賞ですが、集計期間内3鞍以上の騎乗経験があるのは僅か4騎手です。1度の騎乗だけである程度の結果を残す騎手はいるものの、連対があるのは過去複数回の騎乗経験がある騎手のみ。やはり特殊な舞台だけに、過去の騎乗経験が重要なのかもしれません。

過去3鞍以上の騎乗経験がある騎手を中心に見て行くと、和田竜二騎手が着順と人気のバランスに優れ、上々の連対率を記録していることが分かります。2000年こそ1番人気のテイエムオペラオーで優勝していますが、2011年のナムラクレセント(3人気1着)、2021年のディープボンド(3人気1着)と対抗評価級の馬を勝たせているのは強みですね。ちなみに【和田竜二騎手】×【関西馬】の組み合わせは過去【3-0-1-4】連対率37.5%と数字が大きく上昇します。

今年、同騎手が阪神大賞典で跨るのが昨年の覇者・ディープボンド(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)。圧倒的な人気に推されていますが、嫌うよりは信頼すべきと考えます。

また、データ上は複勝率50%と悪くない池添謙一騎手ですが、人気薄を激走させたことはなく、2010年のメイショウベルーガ(1人気3着)、2012年のオルフェーヴル(1人気2着)のように「取りこぼした」結果のデータ。

人気馬に跨るようなら押さえは必要だと思いますが、前日で8番人気のマンオブスピリット(セ5、栗東・斉藤崇史厩舎)であれば激走までは期待できないかもしれません。

以上、今回は日曜のダブルGII戦の騎手データのご紹介でした。最後にデータ注目騎手としてスプリングSはM.デムーロ騎手、阪神大賞典は和田竜二騎手をピックアップいたします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。