花粉症の方には辛いかもしれないが、時にはオープン、時にはクーペと2通りに楽しめるメタルルーフ(一部ガラスルーフ)のモデルは一種の気分の解放装置だ。今回は少し前の輸入車からピックアップしてみた。プジョー 308CCCセグメントのハッチバックを…

花粉症の方には辛いかもしれないが、時にはオープン、時にはクーペと2通りに楽しめるメタルルーフ(一部ガラスルーフ)のモデルは一種の気分の解放装置だ。今回は少し前の輸入車からピックアップしてみた。

プジョー 308CC
Cセグメントのハッチバックを基本としたプジョー『308』をベースに電動メタルルーフでクーペとカブリオレの2通りに楽しめたクルマ。電動で閉める際の所要時間は約20秒。クローズド時のいかにも優雅なシルエットが特徴だった。シートにはセラミックヒーターとファンで温風が吹き出るネックウォーマーも装備。

ルノー メガーヌ・グラスルーフカブリオレ
モデル名のとおり、電動開閉式のグラスルーフを持つのがこのクルマの特徴。オープン時の全自動格納の時間は22秒。万一に備え自動アンチロールオーバーバーも標準装備。筆者は海沿いの試乗会場で乗った1度きりだが、ルーフを開けても閉じてもスッキリとしたスタイルにとても好感をもった記憶がある。

VW イオス
『ゴルフ』にはカブリオ(レ)があったが、派生車ながら別のモデル名が与えられて登場したのがこの『イオス』。カタログには“クーペ、カブリオレ、スポーツカー、ファミリーカーという多彩な顔を持っている”と書かれている。開閉時間は25秒。ガラス製のルーフは閉じた状態でスライディングとチルトも可能と実に凝った造り。

ボルボ C70
この世代の『C70』では、世界初だった3分割のリトラクタブル・ハードトップを備え、1台でハードトップ・クーペとオープンカーの2通りに楽しめた。開閉の所要時間は30秒足らず。“1台で、夢のクルマを2台所有すること、そこでは、クルマに望む、すべての願いを叶えることができるかもしれません”とはカタログ中の文面。ハードトップとAピラーがシルバーのコントラスティング・カラールーフの実車にお目にかかった記憶はないが……。

BMW 3シリーズ・カブリオレ
E90時代の、『3シリーズ』としては4世代目となったカブリオレ(=E93)は、オープンカーの爽快感とクーペの快適性を妥協なく追求した、フルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップを採用(以上、当時のニュースリリースより)した、3シリーズでは最後のカブリオレモデル。後継型(F33)からは『4シリーズ』となった。オープンに22秒、クローズに23秒と資料には厳格に(!)記されている。