過去10年、阪神大賞典は1番人気馬が6勝を挙げ、2・3着もそれぞれ1度ずつと大本命が強いレース。しかし、昨年は単勝1.3倍のアリストテレスが7着に沈み、一昨年も単勝1.6倍のキセキが7着に敗れるなど、近2年は苦戦傾向にある。
また、伏兵馬も健闘しており過去10年で馬券に絡んだ30頭のうち、5番人気以下は9頭と全体の約3分の1を占める。アリストテレスが人気を裏切った昨年は、9番人気のナムラドノヴァンが3着に好走して3連単12万馬券を演出。「堅い阪神大賞典」から「波乱の阪神大賞典」へと流れは変わりつつある。
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5番人気以下で馬券圏内入りを果たした9頭を紐解くと、うち6頭に共通していたのが前走4角で8番手以下だったということ。3000mという長距離に加え、2度の坂越えはレース中の消耗が激しく、最後の最後で決め手の有無が勝敗を左右するのだろう。今回は前走で控えた馬から「穴馬」3頭をピックアップする。
■トーセンカンビーナ
ユーキャンスマイルが制した2020年の阪神大賞典で0秒3差の2着、同年の天皇賞・春で5着など、長距離戦で強いトーセンカンビーナ。その後は角居勝彦厩舎の解散に伴って加藤征弘厩舎に転厩し、一時的に成績は低迷したものの、2走前のステイヤーズSで4着、前走のダイヤモンドSでは3着と復調気配を見せている。
過去にこのレースで好走しているように高いコース適性と持続力が持ち味で、地力勝負となったときに台頭してくる。さらにこの中間は課題だったスタートの強化にも取り組んでおり、一列前で競馬ができればレースの幅も広がり、最高の結果である差し切り勝ちまで期待できる。
2013年から15年まで3連覇をしたゴールドシップや、20年の勝ち馬で21年2着だったユーキャンスマイルなど、特殊なコース形態ゆえにもともと“リピーター”の強いレース。人気がなくても押さえは必須だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。
















