過去10年、阪神大賞典は1番人気馬が6勝を挙げ、2・3着もそれぞれ1度ずつと大本命が強いレース。しかし、昨年は単勝1.3倍のアリストテレスが7着に沈み、一昨年も単勝1.6倍のキセキが7着に敗れるなど、近2年は苦戦傾向にある。
また、伏兵馬も健闘しており過去10年で馬券に絡んだ30頭のうち、5番人気以下は9頭と全体の約3分の1を占める。アリストテレスが人気を裏切った昨年は、9番人気のナムラドノヴァンが3着に好走して3連単12万馬券を演出。「堅い阪神大賞典」から「波乱の阪神大賞典」へと流れは変わりつつある。
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5番人気以下で馬券圏内入りを果たした9頭を紐解くと、うち6頭に共通していたのが前走4角で8番手以下だったということ。3000mという長距離に加え、2度の坂越えはレース中の消耗が激しく、最後の最後で決め手の有無が勝敗を左右するのだろう。今回は前走で控えた馬から「穴馬」3頭をピックアップする。
■サンアップルトン
超スローペースだった昨年の前走・目黒記念では、後方に構えて末脚勝負に徹したが、上がり3F32秒8を記録しながらも7着まで。さすがに前半が遅すぎる特殊な展開であり、レース後には歩様に異常が見られ、左膝の骨折が判明。度外視していい一戦だった。
今回はそれ以来となる約10カ月ぶりのレース。さらに初めての3000m戦とあって常識的に考えればやや厳しいようにも映るが、2020年のアルゼンチン共和国杯ではオーソリティと、同年の日経賞ではミッキースワローと差のない競馬を演じた本馬のポテンシャルは本物のはずだ。
先週の中山牝馬Sでは、ブービー人気だったクリノプレミアムを勝利に導いた鞍上・松岡正海の勢いも魅力。2週連続で波乱の立役者になる。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。



















