レンジャーズのダルビッシュ有投手は5日(日本時間6日)の敵地マリナーズ戦に先発し、7回116球を投げて6安打5奪三振4四球で1失点(自責1)と力投した。毎回出塁を許す苦しいピッチングだったが、得点圏に打者を背負ったピンチで今季27打数ノーヒ…

レンジャーズのダルビッシュ有投手は5日(日本時間6日)の敵地マリナーズ戦に先発し、7回116球を投げて6安打5奪三振4四球で1失点(自責1)と力投した。毎回出塁を許す苦しいピッチングだったが、得点圏に打者を背負ったピンチで今季27打数ノーヒットとした日本人右腕の瀬戸際での強さをMLB公式サイトは「脅威的」と称賛。レンジャーズ史上2位の“粘り腰ピッチング”と紹介している。

■得点圏に走者置いて今季27打数連続無安打、昨季から33打数連続無安打に

 レンジャーズのダルビッシュ有投手は5日(日本時間6日)の敵地マリナーズ戦に先発し、7回116球を投げて6安打5奪三振4四球で1失点(自責1)と力投した。毎回出塁を許す苦しいピッチングだったが、得点圏に打者を背負ったピンチで今季27打数ノーヒットとした日本人右腕の瀬戸際での強さをMLB公式サイトは「脅威的」と称賛。レンジャーズ史上2位の“粘り腰ピッチング”と紹介している。

 ダルビッシュはマリナーズ打線を7回1失点に抑えたが、苦しいマウンドだった。毎回ランナーを出し、うち5回で先頭打者に出塁を許した。4回には相手主砲カノに強烈なソロホームランを浴び、同点とされたが、粘投で勝ち越しを許すことなく乗り切った。

 MLB公式サイトは、土壇場で踏みとどまるダルビッシュの粘り強さを称賛。「ダルビッシュは今季スコアリングポジションにランナーを背負った際に脅威的であり続けている。金曜日にシアトルで6打数0安打に抑えた後、27打数0安打となった」と報じている。

■得点圏に置いて33打数無安打は球団2位、マリナーズは最近10試合で得点打率.350も

 窮地に強いダルビッシュの真骨頂は7回だった。先頭エレディアを1-2と追い込みながら3連続ボールで歩かせると、送りバントと暴投で1死三塁のピンチを迎える。しかし、絶体絶命のピンチでダイソンをスライダーで空振り三振。続くセグラにはファウルで粘られながらも9球目のスライダーで中飛に仕留めた。

 記事では、ダルビッシュが球団記録に近づいていることも紹介している。「ダルビッシュは昨年からスコアリングポジションにランナーを置いて33打数連続で得点を許していない。レンジャーズの歴史上で2番目に長い連続記録だ」と紹介。1989年に右腕チャーリー・ハフが記録した35打数に次ぐ、球団2位の記録となったという。

 一方、この日、ダルビッシュ相手に残塁の山を築いたマリナーズは、この試合までの10試合で絶大な勝負強さを誇っていた。MLB公式サイトのマリナーズ番記者、グレッグ・ジョンズ氏はツイッターで、最近10試合のマリナーズの得点圏打率が.350だったと紹介した。ダルビッシュの窮地での強さが一層際立つデータとなった。