J1リーグ第5節 横浜F・マリノスーサガン鳥栖 3月18日(金)|19:00 ニッパツ三ツ沢球技場「頂上決戦」である。た…
J1リーグ第5節 横浜F・マリノスーサガン鳥栖
3月18日(金)|19:00 ニッパツ三ツ沢球技場
「頂上決戦」である。ただし、順位ではない。あるデータが、激戦必至の予想を導く。
首位に立つのはサガン鳥栖である。今季ここまでの1試合平均のスプリント回数は223回。堂々トップに立つ。
2位が、今回ホームで鳥栖を迎え撃つ横浜F・マリノスだ。1試合平均214回のスプリントで鳥栖を追う。
ただ一人、異次元のスプリント回数を誇った前田大然は移籍したが、ゴールへ向かう横浜FMの迫力ある攻めは健在だ。
今季の鳥栖は監督交代は主力の大量退団で不安視もされたが、前節には初勝利を挙げ、現在5位。昨季までのプレーのベースであり、タレントを輩出するアカデミーが大事にしている「走る」「戦う」といった要素は不変。かつて鳥栖でプレーした選手も戻り、アイデンティティはぶれていない。
鳥栖は1試合平均の走行距離においても、ここまでリーグトップ。互いに全力を振り絞って走る同士の熱戦が期待できそう。「総力戦」であり、「走力戦」である。
■横浜F・マリノス
2位 勝ち点11 3勝2分1敗 12得点8失点 得失点差4
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△1-1 札幌(A)
L○2-0 清水(H)
L○2-0 神戸(H)
L●1-3 柏(A)
L○4-2 川崎(H)
【通算対戦成績】
H 11試合・ 7勝2分2敗
A 11試合・ 6勝1分4敗
計 22試合・13勝3分6敗
【直近対戦成績】
2021年 8月25日 J1第 2節 ○4-0(A)
2021年 6月23日 J1第19節 ○2-0(H)
2020年 9月30日 J1第25節 △1-1(H)
2020年 9月19日 J1第17節 ○3-1(A)
2019年11月 2日 J1第30節 ○2-1(A)
【今節のみどころ】
前節はラストプレーで追いついて、勝点1を持ち帰ってきた。連勝は止まったが、負けなかった勝負強さは評価できる。
他にもポジティブな要素はある。マルコス・ジュニオール、渡辺皓太といった、離脱していた選手たちが戻ってきたのだ。
前節から1週間が空いた今節は、さらに他の選手の復帰の可能性もある。一方で、主力不在のチャンスを活かした選手たちも、簡単にポジションを手放すつもりはない。開幕から1か月の間にも成長した横浜FMが、リスタートを切る。
■サガン鳥栖
5位 勝ち点6 1勝3分0敗 3得点2失点 得失点差1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○1-0 浦和(H)
L△1-1 名古屋(A)
ル●1-2 京都(A)
L△1-1 湘南(H)
ル△2-2 札幌(H)
【通算対戦成績】
H 11試合・4勝1分 6敗
A 11試合・2勝2分 7敗
計 22試合・6勝3分13敗
【直近対戦成績】
2021年 8月25日 J1第 2節 ●0-4(H)
2021年 6月23日 J1第19節 ●0-2(A)
2020年 9月30日 J1第25節 △1-1(A)
2020年 9月19日 J1第17節 ●1-3(H)
2019年11月 2日 J1第30節 ●1-2(H)
【今節のみどころ】
負傷者も出る苦しい状況で、前節は強敵の浦和レッズを相手に今季初勝利を挙げた。内容的にも納得のいくものであり、難敵との連戦で自信を確信に変えていきたい。
前節の勝利は、確実にこの試合にも続く。何しろ、決勝点を奪ったのは前線の核と期待される垣田裕暉。負傷からの復帰戦で交代出場から8分後、体を引きながらクロスに合わせる難しいヘディングを決めた。まさに、新加入のあいさつ代わりの一発だった。
前節には、やはり新加入で、昨季の徳島ヴォルティスで垣田と競演した宮代大聖も初出場。昨季2位のチーム相手にも、十分に戦える選手たちだ。
また、今季の新背番号10である小野裕二にとっては、かつて10代で10番を与えられた古巣との対戦。苦労も重ねながら成長してきた姿を見せつけたい。