東京五輪で金メダルを手にし、2008年の北京五輪に続き、見事連覇を果たした日本女子ソフトボール代表。常勝軍団で主将としてチームを牽引し、金メダル獲得に大きく貢献した山田恵里。 そんな山田恵里に独自に「CoCoKARAnext」…

 東京五輪で金メダルを手にし、2008年の北京五輪に続き、見事連覇を果たした日本女子ソフトボール代表。常勝軍団で主将としてチームを牽引し、金メダル獲得に大きく貢献した山田恵里。

 そんな山田恵里に独自に「CoCoKARAnext」でインタビューを実施した。東京五輪に続き、北京五輪でも多くの日本人選手が活躍し注目を集めた。そんな北京五輪を観て感じたことや、学んだことについて語ってくれた。

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 山田は今回の北京五輪を、日本代表キャプテンだったという立場から小平奈緒や羽生結弦といった、連覇などの特に大きなものを背負っている選手たちに注目して観ていたという。

 特に今大会、スピードススケートの高木美帆は日本選手団主将として臨み、小平奈緒は前回の平昌五輪で日本選手団主将を務めた。

 山田と小平は、2014年にオランダでソフトボールの世界選手権が開催された際に、小平もオランダに来ていたこともあって、試合を観に来てくれたことから知り合ったという関係性もある。

「小平さんが思うような結果が出せなかったのには、怪我の影響もあったと思うんですけど…。年齢も近くて友達だし、前回大会で優勝しているという共通点もあって、当然のように金メダルが期待されるという中でやっていたのでプレッシャーもあったと思います」

と、友人でもある小平の結果を振り返った。自身が昨年主将として五輪に臨んだという立場から見て、小平の姿からは自身が経験したプレッシャーのようなものがあったのではないかと想像したようだ。

高木美帆については「スタートラインに立った時から…」


そしてそんな大きなプレッシャーは、もちろん高木にもあっただろう。それでも、日本選手団の主将という重圧を背負いながらの複数メダル獲得という結果には山田自身驚いたという。

「もちろん皆さん責任感を持って臨まれていると思いますが、その重圧を怖さではなく強さに変えたのが高木さんだったのかなと思いました」

と、高木の精神力の強さを称えた。また、その強さが現れていたシーンを山田はこう表現した。

 「スタート位置に立った時の二人の表情が気になりました。高木(美帆)さんは自信に満ち溢れたような表情に感じたのですが、それが今回の結果につながったのかなとも思いました」

と、同じアスリートとして細かな表情の変化には敏感な山田はオーラ、雰囲気を感じていたと明かした。

 二人のメンタル面や活躍に注目して話した山田も「ただ、五輪に出場している選手達を見ると、金メダルをとれなくてもみんなすごいじゃんって思いましたし、尊敬のまなざしでしたね」と、自身が出ていない五輪を観て全ての選手たちにリスペクトの気持ちが改めて生まれたと感じる大会になったようだった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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