ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグが9日と10日に開催される。グループステージ首位8チームと、プレーオフを…
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグが9日と10日に開催される。グループステージ首位8チームと、プレーオフを制した8チームが対峙する、ベスト8進出を懸けた初戦を注目カードを中心に紹介していく。
◆ELラウンド16 1stレグ
3/9(水)
《26:45》
ポルト vs リヨン
ベティス vs フランクフルト
3/10(木)
《26:45》
セビージャ vs ウェストハム
《29:00》
アタランタ vs レバークーゼン
バルセロナ vs ガラタサライ
ブラガ vs モナコ
レンジャーズ vs ツルヴェナ・ズヴェズタ
《試合不開催》
RBライプツィヒ vs スパルタク・モスクワ
◆優勝候補バルサはガラタサライ戦!
Getty Images
今シーズンのレギュレーション変更に伴い、初めて行われたプレーオフではチャンピオンズリーグ(CL)出場レベルのクラブ同士の激戦が繰り広げられた中、ドルトムント、ナポリ、ラツィオ、レアル・ソシエダといった強豪が姿を消すことに。そういった中、バルセロナ、セビージャ、アタランタ、ポルトといった強豪がグループステージ首位チームが参戦するラウンド16進出を決めた。
今冬の積極補強によって本来の力を取り戻した優勝候補筆頭のバルセロナは、クラブ史上初のEL制覇に向けて大きな関門となっていた強豪ナポリとのプレーオフを2戦合計5-3で制し、今ラウンド進出を決めた。ベスト8進出が懸かるラウンド16では、ラツィオ、マルセイユを抑えてグループEを首位通過したガラタサライと対戦する。
直近のエルチェ戦では苦戦を強いられたものの、今季初の公式戦4連勝を飾ったバルセロナは、今冬に獲得したFWオーバメヤン、FWフェラン・トーレス、FWアダマ・トラオレの3人のアタッカーが早くも存在感を放ち、MFペドリとMFガビの10代の逸材コンビがMFフレンキー・デ・ヨング、MFブスケッツらと共に中盤に創造性と躍動感をもたらす。守備に関しては隙があるものの、現状のパフォーマンスを考えれば、今季の国内リーグで12位に低迷するガラタサライを相手に後れを取ることはないはずだ。
ただ、アウェイで行われる2ndレグ直後のリーグ戦でレアル・マドリーとのエル・クラシコを控えており、できれば今回の1stレグで大量リードを奪い、2ndレグで主力を温存したい。なお、ガラタサライでは古巣対戦のMFアルダ・トゥランやGKムスレラ、FWゴミス、FWバベル、MFフェグリといった経験豊富な選手が揃っている。
◆鎌田&長谷部のフランクフルトはベティスと対戦!
Getty Images
日本人選手所属クラブではMF鎌田大地、MF長谷部誠を擁するフランクフルトが、唯一今ラウンドを戦う。そして、ベスト8進出を懸けて激突する相手は、今季のラ・リーガでトップ4争いを牽引する難敵ベティスだ。
グループステージではオリンピアコス、フェネルバフチェ、アントワープと同居したグループDを3勝3分けの無敗で首位通過したフランクフルトは、ベスト4に終わった2018-19シーズン以来の8強進出を目指す。
ブンデスリーガでは2022年に入ってからの8試合で5敗を喫するなど、不振に陥るチームだが、直近のヘルタ・ベルリン戦では鎌田のアシストなどで4-1の快勝。連敗を「3」でストップし、今回の初戦を良い形で迎えた。
リーグ戦では23試合2ゴール2アシストと苦戦が続く鎌田だが、以前から“EL男”として知られる25歳の攻撃的MFは今季もグループステージ6試合で3ゴールを挙げるなど、その勝負強さは健在。今回のベティス戦でも攻撃を牽引する働きが期待される。
一方、グラスナー新体制では序列が下がっている長谷部だが、今季のELでは5試合に出場し、いずれの試合でもゲームキャプテンを務めている。ただ、試合中の負傷の影響もあり、直近の4試合では欠場が続いており、今回の一戦ではベンチスタートが濃厚だ。
そのフランクフルトに対するベティスはレバークーゼンとセルティックと同居したグループGを2位通過し、プレーオフではCL3位敗退組のゼニトを退けてラウンド16に駒を進めている。また、国内リーグでは直近のアトレティコ・マドリー戦での敗戦により、3位から5位に転落したものの、智将ペジェグリーニの指導がいきわたった攻撃的な好チームだ。
FWフェキル、MFカナレスを筆頭に個人能力が非常に高く、今季限りで現役を引退するMFホアキンの花道を飾ろうと、チームの一体感もある。ただ、今回の一戦に向けては両サイドバックに複数の負傷者が出ており、その部分のやり繰りが大きな懸念材料となりそうだ。
◆最多王者セビージャはハマーズと激突!
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バルセロナと共に優勝候補に挙がるその他の強豪チームでは、今大会最多優勝を誇るセビージャがプレミアリーグで躍進するウェストハムと、アタランタがレバークーゼンと激突する。
CL3位敗退組としてプレーオフから参戦となったセビージャだが、ディナモ・ザグレブ相手に1stレグのアドバンテージを生かして逃げ切り、きっちりラウンド16進出を決めた。レアル・マドリーと優勝争いを繰り広げるラ・リーガでは、攻撃面でのパンチ力不足で引き分けによる取りこぼしが増えているが、カップ戦においてより重要な守備力は出場チーム屈指だ。
その最多王者と対峙するウェストハムはディナモ・ザグレブ、日本人選手が在籍するラピド・ウィーンとヘンクを退け、グループHを見事に首位通過。また、プレミアリーグではマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナムといった“ビッグ6”と呼ばれる強豪チームと熾烈なトップ4争いを繰り広げる好チームだ。FWアントニオやMFライス、MFソウチェク、FWボーエンらはセビージャのタレントに劣らないクオリティを持っており、母国凱旋のMFフォルナルスを含め優勝候補に脅威を与える存在となるはずだ。
また、セリエAで6位に位置するアタランタと、ブンデスリーガで3位に位置するレバークーゼンの強豪対決も好勝負が期待される今ラウンド屈指の好カードだ。
惜しくも3シーズン連続CL決勝トーナメント進出を逃したアタランタだが、グループステージではマンチェスター・ユナイテッド、ビジャレアルを相手に一歩も引かないパフォーマンスをみせ、プレーオフでもギリシャ王者オリンピアコスを連勝で退けている。ここ最近の試合ではFWドゥバン・サパタの離脱、FWムリエルのコンディションの問題などにより、ストライカーを置かずに中盤の選手を前線に起用する形が続き、思うように結果を残せていないが、ヨーロッパの舞台ではマンツーマンを主体とするハイインテンシティのフットボールがうまく機能している。
対するレバークーゼンはスイスの智将セオアネ新監督の下でバランスの良いチームに仕上がっており、MFヴィルツやFWディアビ、DFインカピエ、FWアドリといった若手タレントが躍動感溢れるプレーを見せている。負傷離脱が長引くエースFWシックの不在は痛手だが、直近の試合ではバイエルンを相手に堂々たる戦いぶりでドローに持ち込むなど、その実力は本物だ。特異なスタイルを持つアタランタ相手に翻弄されるようなことがなければ、十分に戦えるはずだ。
その他のカードではプレーオフでドルトムントにジャイアントキリングを達成したレンジャーズ、セルジオ・コンセイソン監督の古巣対決でラツィオを退けたポルトの2チームの戦いに注目したい。
なお、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、UEFAはFIFAと共にロシア代表、同国所属クラブに対する制裁を発表し、本来であれば、RBライプツィヒと対戦予定だったスパルタク・モスクワの大会追放を決断。この措置を受け、このカードは試合が不開催となり、ライプツィヒの不戦勝での勝ち上がりが決定している。