13日に中京競馬場で第58回・金鯱賞(GII、芝2000m)が行われる。昨年の大…

13日に中京競馬場で第58回・金鯱賞(GII、芝2000m)が行われる。昨年の大阪杯を制したレイパパレ、昨年のエリザベス杯覇者アカイイト、前走・白富士Sを逃げて勝利し目下4連勝中と勢いに乗るジャックドール、京都記念で3着に好走したサンレイポケットなどが出走予定だ。

ここでは金鯱賞の好走条件と想定メンバーから展開を読み解き、馬券のヒントとなる「危険な人気馬」としてサンレイポケットを取り上げたい。

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■充実期を迎えた7歳馬

まずはサンレイポケットの前走京都記念について分析する。

約2年ぶりの右回りだったことが影響したのか、スタートして位置を取れず後方8番手から競馬を進めた。4角まで脚を溜めて、ラストで一旦は前へ出られていたジェラルディーナを目標に上がり33秒8の末脚で追い込み、3着入線。前が残る厳しい展開だったのにも関わらず、自力で3着まで急追した内容は見た目以上に強い内容だった。

天皇賞・秋、ジャパンCで強敵相手に4着という実績に加え、7歳馬にして自力強化が著しい近況からも「中距離路線でトップクラスの末脚を保持し、条件問わず安定した成績を残せるベテラン」と評価できるだろう。また、今回も鮫島克駿騎手が継続騎乗となることに加え、中京芝2000mの条件で2勝を挙げていることを踏まえると、今回も好走の期待が高まるのは当然だろう。

しかし、金鯱賞では前走阪神競馬場だった馬の成績が【0-0-1-11】で勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率9.1%と振るわない成績になっていることに加え、明らかに格下の実績だったアフリカンゴールド、タガノディアマンテらに先着を許し、6着馬のレッドガランが次走で人気を背負うも4着に負けてしまっている現状も踏まえるとレースレベルは高かったと評価できるものではないため、サンレイポケットに一抹の不安が残る。

■実績上位もペース次第で凡走アリ

次に、直近5年間における金鯱賞の勝ちタイム及びラップタイムを分析してみる。

▼ラップタイム ・【2021年】13.0-11.5-12.6-12.4-11.9-11.7-11.9-12.1-11.9-12.8 ・【2020年】12.9-11.8-13.2-13.0-12.7-12.4-11.8-11.2-11.1-11.5 ・【2019年】12.7-10.8-12.1-12.5-12.9-12.3-12.2-11.6-11.3-11.7 ・【2018年】13.3-11.9-13.1-12.9-11.8-12.4-12.0-11.4-11.2-11.6 ・【2017年】12.6-11.3-12.6-12.2-11.7-11.7-12.0-11.9-11.4-11.8

重馬場で行われた昨年の金鯱賞はミドルペースで逃げたギベオンが自力比べを制したが、それを除いた直近5年の金鯱賞(稍、良馬場開催)において「逃げ」で上位入線した3頭は36秒後半~38秒台のスローペースに落とし、後半3Fから加速ラップを踏むようなレース運びで好走していた。

これは中京芝2000mのコース形状に要因があり、最初のコーナーまでの距離が約400mと短く、ゲートとテンが速い順で隊列が決まりやすくなっているため逃げ馬がレースの主導権を握りやすくなっていることが考えられる。

サンレイポケットがオープン入り後に唯一勝利した昨年の新潟大賞典(1着)が、前半1000m通過57秒1というハイペースのなかで後方から末脚を繰り出して優勝しているように、基本的にはハイペースを好んでいる馬。前走の京都記念でも露呈したが、前半1000mの通過タイムが1分以上かかるスローペースに落とされてしまったレースにおいては一度も馬券内に好走できていないように、スローペースからの瞬発力勝負になってしまうと好走の可能性も低くなってしまうため、差しても掲示板までという結果も想定されるだろう。

■3月開催への移行で前残り濃厚

次に金鯱賞の好走パターンを上がり3Fの順位から分析する。

・1位 【3-1-1-7】 勝率25.0%、連対率33.3%、複勝率41.7% ・2位 【2-1-3-9】 勝率13.3%、連対率20.0%、複勝率40.0% ・3位 【2-1-2-4】 勝率22.2%、連対率33.3%、複勝率55.6% ・4、5位 【0-3-3-13】 勝率0.0%、連対率15.8%、複勝率31.6% ・6位~ 【3-4-2-64】 勝率4.1%、連対率9.6%、複勝率12.3%

このように、上がり最速馬が最多の3勝を挙げ、勝率、連対率、複勝率ともに高い数値を収めているが、「上がり6位以下」の逃げ・先行馬も3勝を挙げ連対数7回と好成績を収めている。

これは前述でも述べた中京芝2000mのコース形状が影響していることに加え、3月に開催時期が移行後、開幕週で行われるようになったことでインをうまく立ち回った先行馬が残ることができる馬場になっていることも影響しているのだろう。

サンレイポケットは前走で4角9番手から上がり2位の末脚を繰り出し、2走前のジャパンCでは4角7番手から上がり7位、3走前の天皇賞・秋では4角6番手から上がり5位の末脚をマークしているように近走はポジション取りに苦労している。つまり開幕週の金鯱賞におけるスイートスポットにサンレイポケットは該当しない。このことからも人気以上に軽視する必要があるのではないか。

以上の理由からサンレイポケットは消しの評価。「後編」ではサンレイポケットに代わる本命、そして穴馬4頭を含めた結論を紹介する。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)