今回は豆腐の栄養と効果について書いていきます。豆腐のカロリー豆腐は一般的に絹ごし豆腐と木綿豆腐の2種類が売られていると思いますが、食べた時の滑らかな食感が特徴的な絹ごし豆腐は1丁で約150キロカロリー、木綿豆腐の場合は1丁で約200キロカ…

 今回は豆腐の栄養と効果について書いていきます。

豆腐のカロリー
豆腐は一般的に絹ごし豆腐と木綿豆腐の2種類が売られていると思いますが、食べた時の滑らかな食感が特徴的な絹ごし豆腐は1丁で約150キロカロリー、木綿豆腐の場合は1丁で約200キロカロリーとなっています。

凝縮して作られている木綿豆腐の方が、絹ごし豆腐よりも食べ応えがありますが、カロリーで見てみると絹ごし豆腐の方が低カロリーとなっています。

豆腐の1日の目安量
柔らかくて食べやすい豆腐は、気が付いたらたくさんの量を食べてしまいがちの食品となっています。

豆腐はいろいろ栄養素も含まれていて美容にも良い食品となっていますが、1日に食べる目安量としては約110g~140g、1/3丁~1/2丁程度が適量だといわれています。

豆腐に含まれている栄養素
豆腐にはたんぱく質をはじめ、豆腐の脂質に含まれているリノール酸や、豆腐の甘みの元となっているオリゴ糖、大豆イソフラボン、カルシウムやビタミン類も多く含まれています。

豆腐に含まれているイソフラボンは基礎化粧品などにも多く使われており、女性の美容に関係の深い成分となっています。

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豆腐に含まれる栄養素別、期待できる効果

●たんぱく質
・身体を作る
たんぱく質は、身体を作るために大切な役割を担っています。臓器や筋肉、髪の毛や爪などの組織を作るために必要です。また、たんぱく質は血管を強くするため、脳出血などの予防になります。そして、たんぱく質を摂取することによりコラーゲンの力で、肌をキレイにする効果が期待できます。

・免疫力を高める
たんぱく質は、外から侵入してくるウイルスなどの異物から身体を守る働きをします。身体を守るために抗体の力が必要ですが、抗体は身体に入ってくる異物を排除してくれます。たんぱく質には、この抗体の働きを助ける役割があります。抗体の働きが活発になれば、免疫力がアップします。

・高血圧予防
たんぱく質には、余分な塩分を排泄してくれる働きがあります。その働きは、塩分の摂りすぎが原因のひとつである高血圧の予防に効果が期待できます。

●サポニン
・肥満予防
サポニンには脂肪の蓄積を抑え、吸収を抑制する働きがあります。ブドウ糖が腸内で脂肪と合体しないよう働きかけることで、脂肪を蓄積させないようにします。このため、肥満予防の効果が期待できます。

・コレステロールの値を下げる
サポニンは、血中の悪玉コレステロール値を下げる働きがあります。血中の悪玉菌が増えると、コレステロールが多くなってしまいます。また酸化により、血液がドロドロの状態になってしまうと酸素や栄養が身体中に行き届かなくなり、動脈硬化の原因につながります。豆腐を食べることでコレステロール値を下げられる効果が期待できます。

・免疫力を高める
免疫力は、外から体内に入ってくるウイルスなどの異物を退治してくれる力です。サポニンには、この免疫機能に重要なNK細胞の活性化を助ける働きがあります。そのため、免疫力が高まり風邪などにかかりにくくなる効果があります。

・肝機能を高める
サポニンには、老化や動脈硬化を引き起こす原因である過酸化脂質の生成を抑える働きがあります。肝臓にたまった中性脂肪やコレステロールは、活性酸素によって酸化されると、過酸化脂質になってしまいます。この過酸化脂質が増えることで肝機能の働きが悪くなりますが、サポニンを摂取することで肝機能を高める効果が期待できます。

●イソフラボン
・更年期障害の緩和
イソフラボンは、女性ホルモンと働きが似ています。そのため、更年期障害で悩んでいる人、または更年期障害予防のために意識して摂取するとよいとされます。女性ホルモンが減ることによって現れる更年期障害ですが、イソフラボンを摂取することにより、症状を緩和し、改善してくれる効果が期待できます。

・骨粗鬆症の予防
加齢によりエストロゲンが減少すると、骨にカルシウムが蓄えられなくなってしまいます。そうなると骨密度が低くなり骨が脆くなります。イソフラボンにはエストロゲンの分泌を促進し、骨にカルシウムを蓄えるようにする働きがあります。骨粗鬆症は高齢者でなくても無理なダイエットなどで若い女性でもなることがあります。生活習慣を正し、イソフラボンを意識して摂取することで骨粗鬆症の予防効果が期待できます。

・美肌効果
エストロゲンは女性らしい身体や美しい肌を作るのに大変重要な役割を果たしています。加齢や生活習慣の乱れによりエストロゲンが減ると、コラーゲンが減り肌の弾力が失われます。また、肌の潤いに大切なヒアルロン酸の生成も低下し、しわや肌のたるみが目立つようになります。豆腐に含まれるイソフラボンを摂取すると、女性らしい身体や肌を保つ効果が期待できます。

●ビタミンE
・老化防止
細胞の酸化を防ぐビタミンEは老化を予防する若返りのビタミンと言われています。40歳以降になると、血液の中にある過酸化脂質が急増し、細胞が酸化されて老化が進みます。ビタミンEが持つ抗酸化作用によって、細胞の酸化を抑制することで老化予防に効果が期待できます。

・生活習慣病予防、改善
ビタミンEが持つ抗酸化作用は、細胞を酸化することを防ぐ働きがあります。その働きは、血液中のコレステロールが酸化され、血管壁にこびりつくことによって起こる動脈硬化を防ぎます。豆腐に含まれているビタミンEが、血液中の悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで血液をきれいに保って生活習慣病の予防や改善に効果が期待できます。

・血流改善
ビタミンEは過酸化脂質を分解する働きがあるため、血液がドロドロになるのを防ぎます。また、毛細血管を拡げる働きがあるので血流を改善し、肩こりや冷え性を予防・改善してくれます。

・美肌効果
ビタミンEによって血流が改善すると全身に血液が流れ、細胞が活発になり、新陳代謝を繰り返すことになります。その働きは肌にハリやツヤが生まれる効果が期待できます。

●カルシウム
・骨や歯をつくる大切な栄養素
骨や歯を作るために必要な栄養素のカルシウムは、身体に吸収されにくいのですが豆腐にはたんぱく質が豊富に含まれているため吸収率が良くなります。また、カルシウムは心の安定を保つ役割もあります。

[文:meilong スタッフ]


※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

石川美絵

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。

世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。

千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。