男子テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が6日(日本時間7日)、ロシアの侵攻から母国ウクライナを守るため、戦闘に参加している元世界ランキング31位のセルジ・スタホフスキー氏に援助を申し出た。2人の…

男子テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が6日(日本時間7日)、ロシアの侵攻から母国ウクライナを守るため、戦闘に参加している元世界ランキング31位のセルジ・スタホフスキー氏に援助を申し出た。2人のSNSでのやり取りをスタホフスキー氏が公開した。

◆【インスタグラムの投稿】スタホフスキー氏、ジョコビッチと交わしたやり取りに「応援ありがとうございます」と感謝を示す

■「最適なアドレスを教えて」

2013年のウィンブルドン選手権でロジャー・フェデラーを破り、ツアー通算4勝を挙げたスタホフスキー氏。先週ウクライナ軍の予備役に登録し、侵攻を続けるロシアに対抗するため、首都キエフに戻ったことが報じられていた。

同氏はインスタグラムを更新し、ジョコビッチと交わしたやり取りのスクリーンショットを投稿。それによると、ジョコビッチは「戦場にいるのか? 君のことを考えているよ。すぐに事態が落ち着くことを祈っている」と伝えた上で、「財政的な援助を含めて、支援を送るのに最適なアドレスを教えてほしい」と申し出た。

1月の全豪オープンを最後に引退した36歳のスタホフスキー氏は、ジョコビッチに感謝の意を示すとともに、多くのサポートが今後も続くことを祈っていた。

テニス界ではそのほかにも支援の輪が広がっており、女子のダヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)は6日、準優勝となったリヨン・オープンで得た賞金を母国の支援活動に寄付すると表明。同じく女子テニスの東京五輪銅メダリストで、世界ランク18位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)も大会で得た賞金を寄付すると語った。また、ダブルスでグランドスラムを16回制したボブ・ブライアンとマイク・ブライアン兄弟もチャリティーオークションを実施し、売り上げを支援団体に贈るという。

今週9日からは、大坂なおみも出場する「BNPパリバ・オープン」がスタート。大坂はウクライナ侵攻が開始された際、「ニュースを見ていても、自分が目の当たりにしていることが信じられない。私たちはみなさんのことを思い、祈っている」とTwitterにつづっていただけに、大会期間中にも何かメッセージが発信されるかもしれない。

◆紛争に翻弄されるロシアとウクライナのプレーヤーたち、平和への願いは叶うのか

◆大坂なおみ「あなたたちのために祈っている」 ウクライナ色でハートマーク

◆BNPパリバ・オープンに挑む大坂なおみ、ランキング85位からの逆襲なるか

文・SPREAD編集部