【横浜F・マリノス対清水エスパルス 3月6日】「自分が一番びっくりしています」 吉尾海夏はそう言った。 43分、清水はバ…
「自分が一番びっくりしています」
吉尾海夏はそう言った。
43分、清水はバックパスからゲームを立て直そうとしていた。清水のDF立田悠悟のキックに吉尾は身を寄せて右足を伸ばした。それは角度のない速いシュートになってゴールネットを揺らした。
「決してきれいなゴールではなかったけれど、あそこまでプレスに行けたことがゴールにつながった。入った瞬間、何とも言えない感情が沸き、鳥肌が立ちました」
吉尾のJ1初ゴールは変わった形で生まれたが、より印象深いものになった。なんかマリノスらしいゴールという表現も当てはまるかもしれない。
松原健らの激しい祝福を受けた後、両手を突き上げた「14番」は頼もしく見えた。
■「帰って来たんだぞ、というのを伝えたかった」
ユース育ちの吉尾は2018年、横浜FMでデビューしたが、その後、仙台から町田と移ってプレーしていた。
「帰って来たんだぞ、というのを伝えたかった。やっと、マリノスの勝利に貢献して、スタートラインに立てた」
初先発という機会にケヴィン・マスカット監督の期待にも応えたことになった。
「相手の嫌がるところで相手の脅威となるプレーを心掛けていた。よりゴールに貪欲になって、結果にこだわるようになって帰って来られた」
23歳の吉尾は「帰還」をかみしめるように語った。