オープン6thサンス-メトロポール デ リヨン(フランス/リヨン、ハード、WTA250)は6日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク140位のD・ヤストレンスカ(ウクライナ)は第8シードのザン・シュアイ…

オープン6thサンス-メトロポール デ リヨン(フランス/リヨン、ハード、WTA250)は6日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク140位のD・ヤストレンスカ(ウクライナ)は第8シードのザン・シュアイ(中国)に6-3,3-6,4-6の逆転で敗れ、キャリア4度目のツアー制覇とはならなかった。
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21歳のヤストレンスカはロシアが侵攻した際、ウクライナの自宅に家族と共におり地下駐車場に避難して2晩を過ごしていた。その後、26日にSNSを更新し、妹とウクライナを出国。無事であることを投稿して、今大会へ出場した。
今大会は4試合に勝利し決勝へ駒を進め、2019年5月ののストラスブール国際(フランス/ストラスブール、レッドクレー、WTA250)以来 約2年10カ月ぶりのタイトル獲得に王手をかける。
決勝戦、ヤストレンスカは2本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに77パーセントの確率でポイントを獲得し、シュアイにブレークチャンスを与えることなく第1セットを先取した。
しかし、第2セット以降はストローク戦でミスが目立ち、計5度のブレークを許すなど精彩を欠き1時間46分で逆転負けとなった。
表彰式でのオンコートインタビューでヤストレンスカはウクライナの現状と自身の思いを語った。
「この大会で獲得した賞金は、ウクライナをサポートするため基金へ寄付する。もしウクライナの人々が見ていてくれるのなら、あなた方はとても強く素晴らしい情熱を持っていると伝えたい。そして、自分はウクライナのために戦おうと思っているし、ウクライナ出身の1人1人に、ウクライナのために立ち上がって周りの人たちに私たちが強い気持ちを持っていることを示していること対して感謝したい。ありがとう」
ヤストレンスカは今後アメリカに移動し10日に開幕するBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)にワイルドカード(主催者推薦)でで出場する。