東京五輪女子ボクシングフライ級で銅メダルを獲得した並木月海(23)。現役陸上自衛官でありボクシング選手という肩書きをもちながら、素顔は可愛らしい笑顔が印象的だ。そんな並木に今回「CoCoKARAnext」で独占インタビューを実施。冬季五輪…

 東京五輪女子ボクシングフライ級で銅メダルを獲得した並木月海(23)。

現役陸上自衛官でありボクシング選手という肩書きをもちながら、素顔は可愛らしい笑顔が印象的だ。

そんな並木に今回「CoCoKARAnext」で独占インタビューを実施。冬季五輪で日本中が大注目した女子カーリングから学んだことについて語ってくれた。

 

(c)自衛隊体育学校

 

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平昌五輪銅メダルのカーリング女子日本のロコ・ソラーレは、2大会連続の出場を果たし、北京五輪では銀メダルに輝いた。そんなカーリングの試合も観戦した並木は、彼女らの様々な部分に関心を寄せていた。

まず日本の選手に限らず、カーリングの選手たちはストーンを、自分たちの力で自在に動かせる事のすごさに驚いたという。ボクシングは、自分の体のみを自分の意思で動かす競技。そこの違いに驚愕していた。

「全部(相手や環境)を把握してやるっていうのがすごいな。結構ボクシングは自分次第というか、自分との勝負という感覚が自分の考え的に大きかったんですけど、相手をどう動かすかとかといったもっと深いところまでやっていきたいなと思いました」

 

カーリングは「氷上のチェス」とも呼ばれる繊細なスポーツ。試合に勝つためには相手心理なども読みながら、ストーンを配置することが重要とされる。

並木は今までは対戦相手の特徴よりも自分のパフォーマンスがどれだけできるかという部分にこだわってきたこともあり、「相手をどう動かすか」というところにボクシングへのヒントを感じたという。氷の状態はもちろん、細かい部分まで全てに気を配り、把握して戦う事に感心していた。

 

 

また、メンタル面でも彼女たちから学んだこともあったという並木。

最も印象に残っているのは、ロコ・ソラーレの持ち前の明るい雰囲気を包み隠さずプレーしていたこと。どんなにピンチでも笑顔を絶やさず、支え合っている姿は、並木自身が「楽しんでやりたい」という思いでボクシングに臨んでいる分、共感できた部分は多いようだ。

これまで自分一人で頑張ろうという意識が強かったという並木。

五輪の大会中もいつも教えてくれる担当コーチはセコンドにつけるわけではなかった。そして何より、対戦中は一対一の孤独な中で勝負しなければならない。そんな状況もあって、周りの力に頼りすぎないように意識していたという。

しかし、ロコ・ソラーレが互いに励まし合い、笑い合い、時には涙を流しながら戦う姿を見て、「もっとコーチや周りに頼っていいかな」と思えるようになったという。

「五輪では一人で戦っている感じが大きかったというのもあって、支えがあるっていうのはメンタルの面ですごく大きいというのはすごく感じました。(カーリングを観て)やっぱりいつも一緒にやっているメンバーがかける言葉がもたらす安心って大きいんだなって感じたので、セコンドもすごく大きな存在なんだなと思いました」

と語り、大舞台では特に、人の支えが安心感を与えることを彼女たちの戦いから学ぶことができたようだ。

楽しんでやりたいという並木自身のボクシングでのテーマや、スポーツの持つ力を改めて感じたことでロコ・ソラーレのカーリング娘たちの姿は並木の成長に大きくプラスになったようだった。これからまだまだ並木の成長する姿が見られそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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