世界14位パブリュチェンコワに米メディア注目 女子テニス世界ランク14位で昨年全仏オープン女子シングルス準優勝のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)は、母国のウクライナ侵攻に対する意見を述べた。米ヤフースポーツが報じている。 同メディ…

世界14位パブリュチェンコワに米メディア注目

 女子テニス世界ランク14位で昨年全仏オープン女子シングルス準優勝のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)は、母国のウクライナ侵攻に対する意見を述べた。米ヤフースポーツが報じている。

 同メディアは「ロシアのテニス選手、アナスタシア・パブリチェンコワはウクライナ侵攻の政治的目的を批判する」との見出しで記事を掲載。ツイッターで隣国に侵攻した母国への思いをこうつづった。

「小さな頃からテニスをしてきた。人生でいつもロシアを代表してきた。これが我が家で母国。しかし、私は完全な恐怖の中にいます。私の友人も家族もそうです。しかし、私は自分の立場を明確にすることに恐れはありません。私は戦争と暴力に反対します。個人的な野心や政治的な目標で暴力を正当化することはできない。我々だけでなく、子どもたちの未来を奪うことになる。私は混乱している。この状況でどんな手助けができるのかわからない」

 立場を表明したことに対し、記事では「ウラジミール・プーチンに異議を唱えることは、ロシアでは危険な立場ということになる」と指摘した。さらに「正当な理由のないロシアのウクライナに対する侵攻への、数千の抗議者は国中で拘束されている。機動隊に車両まで引きずられる者もいた」と反対した人への対応を報道。意見を述べることへのリスクについて触れている。

「ロシアのテニス選手、パブリチェンコワが月曜に侵攻の政治的動機に対して公に反対した際には、他の国での通常のソーシャルメディアでの批判より、かなりの影響を伴いながら行ったことになる」

 ロシア勢では男子テニスのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が2月25日、ドバイ選手権準決勝に勝利した後、テレビカメラのレンズに「NO War Please(戦争をやめてください)」と記していた。(THE ANSWER編集部)