スビトリナがアビエルト・GNPセグロス2回戦進出 女子テニスのアビエルト・GNPセグロスは1日(日本時間2日)、シングルス1回戦が行われ、世界ランク15位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)がロシア出身の同115位アナスタシア・ポタポワに勝利…

スビトリナがアビエルト・GNPセグロス2回戦進出

 女子テニスのアビエルト・GNPセグロスは1日(日本時間2日)、シングルス1回戦が行われ、世界ランク15位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)がロシア出身の同115位アナスタシア・ポタポワに勝利した。黄色と青のウクライナ国旗柄のウェアでプレー。試合後に「母国を背負って戦いました」と語った。海外ファンから「心が揺さぶられるわ」などと反響を集めている。

 スビトリナは、6-2で第1セットを奪うと、第2セットも5-1でマッチポイントへ。強烈なウイナーを決めた。ポタポワと握手を交わした後には、胸に手を当てながら歓声を上げるスタンドに向かってラケットを振った。

 WAT公式ツイッターは勝利後のスビトリナの挨拶を動画で公開。「胸に手を当て」などと文面につづられた投稿には、海外ファンから「この試合はテニス以上のものね」「これは辛かったでしょうね」「心が揺さぶられるわ」「こんな第1シードの1回戦勝利でこれほど感情が溢れるのは見たことない」「ウクライナのために勝利した」とコメントが寄せられている。

 米専門局「テニスチャンネル」公式ツイッターは、スビトリナの場内インタビューの動画を公開。勝者は「私は今とても悲しいムードだけど、テニスができて幸せです」「最初から集中できました。何が来ても対応できるようにしていたし、足を動かし、サーブも良かったです。母国を背負って戦いました」と胸の内を明かした。

 スビトリナは1日、ロシアの侵攻を受ける母国の現状を受け、自身のツイッターに「必要な決断がなされるまで、ロシアとベラルーシの選手とは対戦しない」と投稿。WTAなどに該当国のシンボル、国旗やその色などを表示しないよう求め、棄権を示唆していた。その後、WTAを含めテニスの大会運営組織が共同声明を発表。国旗は表示しないことなどを明言し、スビトリナは出場に至った。(THE ANSWER編集部)