東京五輪女子ボクシングフライ級で銅メダルを獲得した並木月海(23)。現役陸上自衛官でありボクシング選手という肩書きを持ちながら、素顔は可愛らしい笑顔が印象的だ。そんな並木に今回「CoCoKARAnext」で独占インタビューを実施。冬季五輪…

 東京五輪女子ボクシングフライ級で銅メダルを獲得した並木月海(23)。

現役陸上自衛官でありボクシング選手という肩書きを持ちながら、素顔は可愛らしい笑顔が印象的だ。

そんな並木に今回「CoCoKARAnext」で独占インタビューを実施。冬季五輪では過去最多となる18のメダルを獲得し、日本中に感動を届けた北京五輪での日本勢の活躍について、改めてメダリスト目線で語った。

(c)自衛隊体育学校

・今すぐ読みたい→
「言葉がもたらす安心って大きい」カー娘から学んだ「支える力」 女子ボクシング・並木月海インタビュー https://cocokara-next.com/athlete_celeb/tsukiminamiki-talks-about-loco-solare/



冬季五輪は選手として参加した東京五輪とは違い、自分が出ているときとは違った見え方があったという並木。東京五輪で出場していた際は、出場していたこともあり、あまりオリンピックについて考えることは少なかったが、テレビ観戦することで改めて五輪の素晴らしさに気づき、自身の活躍についてもようやく実感が沸いたという。

様々な競技を観戦した中でも、羽生結弦選手の演技にも注目が集まったフィギュアスケートは印象に残っているようで、
「私が素人目線だからというのもありますけど、演技系って難しいなと思ったのは、自分の好みと、採点の好みの違いが全然違うんだなって思いました」

フィギュアスケートでは技術と共に表現力も大事なアピールポイントとなる。その表現においても好みが分かれるところで、自身の競技との違いや難しさに改めて気づき、他競技へのリスペクトを示した。

また今大会、最も注目された選手の一人といっても過言ではない、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルに輝いた平野歩夢選手についても語った。

スノーボードハーフパイプという競技については「高所恐怖症な自分からしたら、怖すぎてよくやるなというイメージ」と、恐怖感がある事を語りながらも興味深く観戦したようだった。

「平野選手は同い年ということもあって、3度目の五輪出場という実績や、金メダルを獲得したこと、メンタルの作り方には刺激を受けたし、活躍は励みになりました。そもそも五輪に出ること自体が難しいなかで、今回は夏季、冬季とまたがって出場している。前回大会からのメダルの色に再挑戦できるのはすごいことだし、簡単なことではないですよね」

と、共に東京五輪で戦った平野が連続出場した事の凄さを語り、同い年として良い刺激をもらったと力を込めた。


 並木自身も東京五輪で銅メダルを獲得し、もしパリ五輪へ挑戦するとなればリベンジで金メダルを狙う同じ立場にもなる可能性もある。

メダリストの立場から見てこの点について、「3回も出たら逆に、プレッシャーより五輪に慣れてくると思う」と語り、雰囲気やプレッシャーに慣れることで競技に関しては優位に進められるのでないかと予想する場面も見られた。

さらにスノーボードなどの採点種目はボクシングとは違い、ひと滑走ごとに点数が表示される。そのため、その点数を踏まえた上で演技をしなければならない事に対して、「本当にプレッシャーがすごそう」と、メンタルの強さや心の整え方に感心し、学ぶところも多かったという。

また、平野の決勝2回目の判定が難易度の高い技をしっかり決めたにも関わらず、想定以上に低かったことで、「不可解判定」と物議をかもした。この点については

「自分自身に置き換えた時に、判定に文句を言っても変わらないから感情は出さないと思います。だから、これでダメなら次どうやって勝ちに行こうかという工夫に切り替えますね。文句言わせないくらいまでやる事を意識します」

と、自身の経験から導き出した答えは何とも堂々としたものだった。このメンタルの強さこそが大舞台で活躍する秘訣になっているのだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

・今すぐ読みたい→
ボクシング銅・並木月海が幼なじみ那須川天心へエール!幼稚園の時に対戦した思い出
羽生結弦「現役続行宣言」にメディアが歓喜する理由とは
高梨沙羅がスーツ違反で失格にされ、薬物濃度200倍のワリエワが失格にならない闇五輪