男子プロテニス協会のATPと女子テニス協会のWTAは1日、先週から開始されたロシアによるウクライナ侵攻について共同声明を発表。今年10月に予定されていたロシアでのツアー大会の中止や、ロシア・ベラルーシ国籍の選手の国旗使用不可とする対応を決…

男子プロテニス協会のATPと女子テニス協会のWTAは1日、先週から開始されたロシアによるウクライナ侵攻について共同声明を発表。今年10月に予定されていたロシアでのツアー大会の中止や、ロシア・ベラルーシ国籍の選手の国旗使用不可とする対応を決めた。
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共同声明でATPとWTAはまず「先週のロシアのウクライナ侵攻を受け、テニス界全体が深い苦悩と衝撃、悲しみを感じています。私たちはウクライナの人々に思いを寄せており、この容認できない侵略行為に対して声を上げ、行動を起こした多くのテニスプレーヤーを賞賛します。私たちは、暴力の終結と平和の回復を求める彼らの声に共鳴します」とコメント。
続けて「テニス界の安全は、私たちの最も差し迫った優先事項です。特にWTAとATPはここ数日、ウクライナや近隣諸国の現役選手や元選手、その他のテニス関係者と連絡を取り、安否確認とあらゆる支援を行うことに注力しています。テニスの国際統括団体は、ロシアの行動を非難することで一致し、その結果、以下の決定および行動に同意しています」として3つの決定事項をつづった。
・WTAとATPの理事会は、今年10月にモスクワで予定されていたWTAとATPの大会を中止することを決定。
・国際テニス連盟ITFの理事会は、ロシアテニス連盟とベラルーシテニス連盟の加盟を停止し、追って通知があるまでITFのすべての国際競技への参加を取りやめることを決定。
・現時点では、ロシアとベラルーシの選手は引き続きツアーやグランドスラムの国際テニス大会に出場することができる。しかし、新たな通知があるまで「ロシア」や「ベラルーシ」の名前や国旗の下で競技を行うことはできない。
今回の発表により、例年10月に行われていた女子テニスツアーのVTBクレムリン・カップ(ロシア/モスクワ、室内ハード、WTA500)と男子テニスツアーのVTBクレムリン・カップ(ロシア/モスクワ、室内ハード、ATP250)は中止が決まった。
また、国別対抗戦のデビスカップやATPカップなど国の代表として参加する国際大会から「ロシア」「ベラルーシ」の名前は使用することができなくなった。