YouTubeでチームの認知度アップ

2022年3月12日に行われる天皇杯ファイナルで2連覇を狙う川崎ブレイブサンダース。東芝ブレイブサンダース時代から在籍し、チームの顔と呼べる存在として屋台骨を担ってきたのが篠山竜青である。

クラブや日本代表でも主将を務めてきた篠山は、リーダーシップを武器にこれまでチームを支えてきた。今季の川崎については外国人選手の加入もあり、天皇杯を制した昨季を上回る手応えを感じているという。

「今季はマット・ジャニング選手が入ってきて、いろんなところで起点が作れるチームになったのかなと思います。彼はシューターとしてだけでなくポイントガードも務められるような選手で、いろんな選手の組み合わせや強みが出せる、引き出しの多いチームになったのかなと思います」

そんな川崎がチーム全体で力を入れているのがSNSによる発信で、チームの公式YouTubeチャンネルは登録者数が10万人を突破。プレー動画だけでなく、趣向を凝らした企画動画、著名人とのコラボなど多彩なコンテンツで新たなファン層の獲得に繋げている。

「初めて川崎市とどろきアリーナに来たお客さんは半分くらいの割合でYouTubeがきっかけというお客さんです。動画のコメント欄でも、『今まで知らなかったけどYouTubeを通してブレイブサンダースのことを知った』というお客さんがたくさんいます。このYouTubeをはじめとして、SNSでクラブを発信していくことは非常に大事だと感じています」

前半戦の集大成として挑む天皇杯ファイナル

今季ここまで全試合に出場と33歳を迎えた今も変わらない姿でチームを牽引する篠山は、若手から中堅、ベテランまで融合した現在の川崎をどう見ているのか。日ごろからのコミュニケーションの徹底による、チームとしての一体感を感じていると語る。

「ヘッドコーチからは一人ひとりがリーダーシップを持ってどんな時でもコミュニケーションを取ることは1つのターゲットで、やらなければいけないことの1つです。

みんなでどういう時も集まれる時はコミュニケーションを取るということはやっていますし、チームとしてはいいコミュニケーションが取れているのかなと思います」

B1リーグ東地区では首位を争い、天皇杯のファイナルでも相対する千葉ジェッツとの一戦に向けては、今季の川崎において重要な位置づけとなる戦いになると踏んでいる。

「ここまで前半戦リーグを消化してきて、チームの強みや、負けるパターンなど、いろいろな傾向が出ています。今まで積み重ねてきたことを全部出せるように準備をしていくのが大事だと思います」

「天皇杯ファイナルは今シーズンの前半戦の集大成として臨みます。もちろん、リーグ戦も落とせない戦いが続きますけど、川崎としては1つの大きなタイトルを獲るためにこのファイナルまで戦ってきたので、決勝戦ももちろん全力で戦っていくという感じです」

長年チームを支え続けてきた“神の左手”を持つ男。川崎ブレイブサンダースの全てを知る背番号7はこの重要な一戦でどのようなパフォーマンスを見せるのか。

■篠山竜青と『UNPRE ARS』

アシックス社とは開発段階から密にコミュニケーションを取ってきたという篠山が愛用するのが『UNPRE ARS』。

自身のプレースタイルの変化や年齢とともにシューズ選びにも変化を感じるという篠山は「僕も年齢を重ねてベテランになり疲労が溜まった時とかにシューズの重さが直に感覚として出るようになったなとか、そういう面はあるのかなと思います」と明かす。

『UNPRE ARS』については、「非常にホールド感があるんですけど、軽量化もされています。どんどん丈夫に改良されつつ、軽くもなっているところは一つの大きな進化だとは思うので、それはすごく僕も助かっています」と語っている。

(取材・文/スポーツブル・井本 佳孝)