ロシアへボクシング界も対応 ロシアのウクライナ侵攻に対し、スポーツ界から大会開催の中止など様々な対応がなされる中、ボクシング界でも動きがあった。主要4団体の各会長が日本時間26日に声明を発表。ロシアでの試合開催を認めず、世界ランクの除外など…

ロシアへボクシング界も対応

 ロシアのウクライナ侵攻に対し、スポーツ界から大会開催の中止など様々な対応がなされる中、ボクシング界でも動きがあった。主要4団体の各会長が日本時間26日に声明を発表。ロシアでの試合開催を認めず、世界ランクの除外などを検討する。

 ボクシングにはWBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体が存在し、タイトルマッチの承認など競技を統括している。そのうちWBOのパコ・バルカルセル会長も26日、ツイッターを更新。「WBOはウクライナ侵攻が続く限りは、ロシア国内における世界タイトル戦および国内タイトル戦を認めず、ランキングからロシア人ボクサーを除外することを検討している」と発表した。

 WBAのギルバート・メンドーサ会長も26日にツイッターで「来週月曜にWBAの理事会を招集しました。ロシアにおける国際戦、国内戦の停止を含めて取るべき行動を話し合うためです。当事者に対し、平和合意を強く求めます」と発表。今後の試合開催を認めない方針を示唆し、ツイートを連続で投稿した。ウクライナの元世界王者であるクリチコ兄弟への支持を表明した。

「我々はWBOのパコ・バルカルセル会長の行動に賛同し、歴史的な王者であるウラジミール・クリチコとビタリ・クリチコの自国を守るという立場をサポートします。どちらの国のボクサーも平和を願っていることを確信しています」

 またWBCも日本時間25日に公式サイトで声明文を発表した。「競技統括する団体としてWBCはその歴史と良心に従い、平和への重要性からこの争いが終結し解決するまで、ロシアで開催される全てのWBCボクシングへの認可を取り消すことを可決した」と説明。さらに「平和と人権を守るため、WBCは南アフリカのアパルトヘイト問題の時と同じように、ウクライナにおける平和の回復と人権の保護がなされるまでは、ロシア国内におけるボクシングに関する活動を一切認めないことで合意した」と厳格な姿勢を示した。

 国際スキー連盟(FIS)はロシアで開催予定だった今季残りのワールドカップ(W杯)6大会の中止、または開催地変更を発表。F1では9月のロシアGPの開催と断念している。(THE ANSWER編集部)