アメリカサッカー界で大きな動きがあった。22日、アメリカサッカー連盟(USSF)はアメリカ女子代表チームと長年交渉してき…
アメリカサッカー界で大きな動きがあった。22日、アメリカサッカー連盟(USSF)はアメリカ女子代表チームと長年交渉してきた賃金の統一に関して合意したことを発表した。
予てから女子チームの選手たちから、ワールドカップ(W杯)などでの報酬に関して、男女平等が訴えられてきた問題。2019年には訴訟が起こされていた。
USSFは、昨年9月にアメリカ女子代表チーム選手協会(USWNTPA)とアメリカ代表チーム選手協会(USNSTPA)に対して、単一の団体交渉協定(CBA)の構造の下で、同一の契約にすることを提案していたが、これが合意に至ったのだ。
なお、アメリカ『ニューヨーク・タイムズ』によると、選手たちは2400万ドル(約27億6100万円)を受け取ることになるようだ。
女子W杯で2度優勝を経験しているアレックス・モーガンは「今日は素晴らしい日」とコメント。「この一歩を踏み出すことは素晴らしいこと。私たちのチームやスポーツ界の女性だけでなく、一般の女性にとっての勝利だと思う」と、男女平等が認められたことを喜んだ。
また、同じくアメリカ女子代表でプレーしキャプテンも務めたミーガン・ラピノーは「この日を振り返り、これでアメリカのサッカーがより良い方向に変わった瞬間だったと言えるでしょう」とコメント。「このようなことは2度と起こらないし、この国でサッカーを最高のスポーツにするために全身し、次の世代をこれまでよりも遥かに優れたものにすることができるでしょう」と、将来に繋がる大きな一歩だと語った。
【写真】娘を抱っこしながらスタジアム入りするアメリカ女子代表のエース