チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、チェルシーvsリールが22日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホ…

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の1stレグ、チェルシーvsリールが22日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-0で先勝した。

 

前回大会王者のチェルシーは、ユベントスとの一騎打ちとなったグループHを2位突破した。今月にUAEで行われたFIFAクラブ・ワールドカップを制して悲願の初優勝を達成し、世界王者として凱旋した先週末のリーグ戦ではクリスタル・パレス相手に大苦戦を強いられながらも、ツィエクの劇的ゴールで勝ち切って公式戦5連勝を達成した。

 

今週末にリバプールとのEFLカップ決勝を控える中、トゥヘル監督はパレス戦から先発3人を変更。サール、ジョルジーニョ、ルカクに代えて負傷明けのアスピリクエタ、マルコス・アロンソ、コバチッチを起用。最前線にハヴァーツ、2シャドーにツィエク、プリシッチを置く[3-4-3]を採用した。

 

一方、本命不在となったグループGでザルツブルク、セビージャ、ヴォルフスブルクを退けて首位通過を決めたフランス王者のリール。ただ、昨季の主力や指揮官交代によって安定感を欠くリーグ・アンでは連覇はおろかボトムハーフの11位に低迷する苦境が続く。ディフェンディングチャンピオンのホームに乗り込んだこの初戦では、0-0のドローに終わった直近のメス戦から先発3人を変更。グズムンドソン、アンヘル・ゴメス、ブラク・ユルマズに代えてチェリク、オナナ、前節戦列に復帰したばかりのレナト・サンチェスがスタメン復帰した。

 

アウェイのリールが前からボールを奪いに行くアグレッシブな姿勢を見せたが、それを難なくいなすチェルシーが立ち上がりから決定機を作り出していく。開始4分には右サイド深くに侵攻したアスピリクエタから絶妙な高速クロスが入るが、ゴール前に飛び込んだハヴァーツの左足シュートは枠を外れる。さらに、直後の7分には鮮やかな中央での繋ぎからプリシッチのパスをボックス右で受けたハヴァーツが左足に持ち替えてシュートを枠に飛ばすが、今度はGKレオ・ジャルディンの好守に遭う。

 

それでも、いきなり2度の決定機に絡んだハヴァーツが3度目のシュートをゴールに結びつけた。8分、左CKの場面でキッカーのツィエクがゴール前に入れた正確なクロスをゴール前にタイミング良く入り込んできたハヴァーツが頭で合わせた。

 

いきなり地力の差を見せつけられる苦しい入りとなったリールだったが、大きく戦い方を変えることなく前から圧力をかけ続ける。さらに、ボールを奪っては縦に速い攻めでホームチームを押し返していく。10分過ぎには右サイドで違いを生むレナト・サンチェスを起点に幾つか良い形の攻めを仕掛けると、続けて得たセットプレーからゴール前の混戦を生み出し、フィニッシュに繋げる。だが、早い時間帯の同点ゴールには至らず。

 

以降はコンディションの問題か、チェルシーが直近のパレス戦のように全体的な運動量が上がらず、リールがボールを握って攻め手を窺う意外な展開に。リールのアタッキングサードのプレー精度に救われ、危険な場面こそ少ないものの、立ち上がり以降は相手のミス絡みのカウンターを除いてほとんど攻撃に出られなくなる。

 

前半半ばから終盤にかけて試合は完全に膠着状態に陥る。リールはバンバとレナト・サンチェスのサイドを入れ替えた他、中盤の立ち位置に修正を施して攻守両面で相手にアジャストするが、チアゴ・シウバを中心に堅牢なチェルシーの守備を崩し切るまでには至らず。内容はほぼイーブンもホームチームの1点リードで後半へと折り返した。

 

互いにハーフタイムの修正を施して臨んだ後半はチェルシーが勢いを持って試合に入ったが、時間の経過と共に前半同様の膠着状態に陥る。

 

そういった中、ホームチームに続けてアクシデントが発生。共に足を痛めたコバチッチとツィエクがプレー続行不可能となり、50分にロフタス=チーク、60分にサウールと思わぬ形で2枚の交代カードを切ることになった。

 

リードこそあるものの、徐々に嫌な流れが漂い始めるスタンフォード・ブリッジだったが、その空気を百戦錬磨のダイナモが見事に払しょくした。63分、ハーフウェライン付近から豪快に縦へ持ち上がったカンテがペナルティアーク付近まで運び、複数のDFを引き付けて左を並走していたプリシッチにラストパス。プリシッチは体勢を崩しながらもチップキック気味の右足シュートをゴール右隅へ流し込み、試合運びを大きくラクにさせる2点目とした。

 

ここまで粘り強く戦いながらも一瞬の隙から突き放されたアウェイチームは、失点直後の65分にオナナを下げて切り札のブラク・ユルマズをピッチに送り出す。そして、生粋のセンターフォワードの投入でゴール前での迫力を出そうとする。

 

その後、ゲームを落ち着かせながら逃げ切り態勢に入るチェルシーは殊勲のプリシッチ、マルコス・アロンソに代えてヴェルナー、サールを最後の交代カードとして投入。対するリールは精彩を欠いたデイビッド、負傷明けのレナト・サンチェスを下げてベン・アルファ、シェグロヴァを同時投入した。

 

試合終盤にかけては何とか点差を縮めたいリールがよりリスクを冒して前に出ていくが、最後まで集中力を切らさないチェルシーの堅守をこじ開けることは叶わず。持ち味の安定した守備と王者の所以たる勝負強さを発揮したチェルシーが、ホームでの初戦を2-0で制した。