2日、ソフトバンクは甲斐拓也と上林誠知の2人の活躍で埼玉西武に14-4で快勝。3ランと2ランの2発を放ち、5打点を挙げた上林は「おじちゃんたちもすごい人ばかり。負けないようにがんばりたい」と笑った。■甲斐の“プロ初本塁打満塁弾”には「ちょっ…

2日、ソフトバンクは甲斐拓也と上林誠知の2人の活躍で埼玉西武に14-4で快勝。3ランと2ランの2発を放ち、5打点を挙げた上林は「おじちゃんたちもすごい人ばかり。負けないようにがんばりたい」と笑った。

■甲斐の“プロ初本塁打満塁弾”には「ちょっと思い出しました」

 2日、ソフトバンクは甲斐拓也と上林誠知の2人の活躍で埼玉西武に14-4で快勝。3ランと2ランの2発を放ち、5打点を挙げた上林は「おじちゃんたちもすごい人ばかり。負けないようにがんばりたい」と笑った。

 4回裏、2死二、三塁で巡ってきた2打席目。上林が放った打球は右中間へのライナーとなって、グングンと伸びていった。リードを5点に広げる価値ある3ランだ。

「ライナーだったので途中まで本気で走っていました。打つ前に空振りして、チェンジアップも頭にある中で打てた」

 1打席目は1死満塁のチャンスで空振り三振。その直後に甲斐の満塁弾が飛び出し「本当に助かりました」と感謝。この逆転満塁弾が甲斐にとってのプロ初本塁打だったが、一昨年に放った上林自身のプロ初本塁打も逆転満塁弾だっただけに「ちょっと思い出しました」と振り返った。

■ベンチでは川崎の隣に座り勉強「負けていても明るくする力がある人」

 続く5回の第3打席では見事なセーフティバントを決めたが「やった後に気づいたが、あれは点差が開いた中でやっちゃいけないプレー。5回なのでまだ良かったが、後半ではやっちゃダメ」と、いわゆるプロ野球の“紳士協定”違反ギリギリのプレーに反省の弁を述べた。

 8回にも2ランを放ち、ここまで24試合に出場して打率.286、4本塁打。十分な成績を残しているが「手応えはまだまだ」と語る。

「試合の流れは見えるようになったし、次にどんなサインが出るのかとか投手の攻め方も少しわかるようになってきた。毎日毎日が勉強です」

 試合中は川崎宗則の隣に座り「負けていても(チームを)明るくする力がある人」と敬意を示す。そんな川崎が「若い選手が育っていて頼もしい」という話をしていることを伝えると「ホントですか? おじちゃんたちはすごい人ばかりなので、負けないようにがんばらないと」と笑顔で語った。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura