スペイン・バルセロナで開催された「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月24~30日/賞金総額232万4905ユーロ/クレーコート)のシングルス決勝で、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第4シードのドミニク・…

 スペイン・バルセロナで開催された「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月24~30日/賞金総額232万4905ユーロ/クレーコート)のシングルス決勝で、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-4 6-1で下し、大会10度目のタイトルを獲得した。

 30歳のナダルはこれで、2大会連続で10度目のタイトルを獲得したことになる。彼は前週のモンテカルロ(ATP1000)で、オープン化以降の時代に同一大会で10度のタイトルを獲得した史上初の男子プレーヤーとなっていた。

「ここバルセロナでも10度のタイトルを獲るということは、僕にとって大きな意味を持つ」とナダルは言った。「バルセロナとモンテカルロでの優勝により、クレーコート・シーズンで夢のスタートを切ることができた」。

 これはナダルにとって今季2度目のタイトルであり、キャリア71度目のものだ。世界5位のナダルは、1月の全豪オープンでのロジャー・フェデラー(スイス)に対する敗戦を含め、モンテカルロに先立ち至った今季3つの決勝で敗れていた。

 ナダルは5月末には、これも勝てば10度目となる全仏オープンのタイトル獲得に向けて努めることになる。ナダルはこれまでに獲得した14のグランドスラム・タイトルの最後のものを、3年前のロラン・ギャロスで獲った。

 ナダルは第1セットの終盤と第2セットの序盤に世界9位のティームのサービスをブレークし、そこからは楽に試合を終わらせてクレーコートで51度目のタイトルを獲得した。彼は、今年から自分の名の付いた『ラファ・ナダル』センターコートで、ティームに許した唯一のブレークポイントをセーブした。彼は今週を通してプレーした47回のサービスゲームで、たった2回しかブレークを許さなかった。

「第1セットを取ったことが、すごく重要だった」とナダル。「難しい試合だった。僕は彼よりほんの少し多くのチャンスを手にしたが、拮抗した試合だった」。

 ナダルここまで10試合に連続して勝っており、プレーした22セットのうち21セットを取って、落としたのは1セットだけである。

 準決勝で第1シードのアンディ・マレー(イギリス)を倒していたティームは、今季2度目のタイトル獲得を目指していた。彼は2月のリオ(ATP500)で優勝している。

 ナダルはバルセロナで2005年から2009年に5連覇を果たし、それから2011年から2013年に3連覇、今回は2016年からの2連覇となった。彼はバルセロナの決勝に至った10度の機会のすべてに勝っており、1セットしか落としていない。

 ナダルは、今大会での成績を53勝3敗に向上させた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500)で大会10度目の優勝を果たしたラファエル・ナダル(スペイン)

Photo: BARCELONA, SPAIN - APRIL 30: Rafael Nadal of Spain poses with the trophy after his victory against Dominic Thiem of Austria in their final match on day seven of the Barcelona Open Banc Sabadell on April 30, 2017 in Barcelona, Spain. (Photo by Alex Caparros/Getty Images)