【UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦1stレグ パリ・サンジェルマンvsレアル・マドリード 2022年…

UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦1stレグ パリ・サンジェルマンvsレアル・マドリード 2022年2月15日(日本時間29:00キックオフ)】

 その中で違いを見せつけていたのはキリアン・ムバッペだ。

 5分には左サイドで切り返しを見せてダニエル・カルバハルを振り切りグラウンダーのクロス。ミリトンが足に当てて僅かにコースを変えたことでディ・マリアのシュートはジャストミートせず枠を外れたが、個の能力を見せたところからこの試合最初の決定機を作り出した。

 17分にはメッシからの浮き球に対し、カルバハルの後方からスタート。爆発的なスピードで追い越すと、ティボー・クルトワとの1vs1を迎えた。

 50分にはペナルティエリア中央でパスを受けると、ワンタッチで前を向き、3人に囲まれている中で素早い振りでシュート。

 いずれもクルトワがビッグセーブを見せてスコアレスを保ったが、ムバッペは止まらない。

 60分にはエリア内でカルバハルとの駆け引きから縦に突破しようとしたところで倒されてPKを獲得。しかしここでもクルトワがビッグセーブ。メッシの蹴るコースを読み切り、またしてもスコアが動くのを許さなかった。

 それでもムバッペは止まらなかった。77分にエリア内左からシュートを放ってゴールを脅かすと、アディショナルタイム終了間際にとうとうゴールをこじ開けてみせた。

 左サイドでボールを持つと、ミリトンとルーカス・バスケスの2人に対応されたところを強引に突破。懸命に足を伸ばしたフェデリコ・バルベルデよりも先にシュートを放ち、クルトワの股下を抜いてネットを揺らした。

■ホームでの挽回に期待したい

 組織として試合を支配し、最後は強烈な個で勝負を決める。現代的な銀河系軍団の姿がそこにはあった。

 手堅い強さというものにシフトして久しい近年のレアルが、ゲームの中でしか成立しないと揶揄されたPSGに成す術なく圧倒され、最後は個で上回られて敗れるというこの衝撃はあまりにも大きい。

 ここまで、スター軍団を率いることができる器なのかを疑問視され、フロントとの対立まで囁かれるようになったマウリシオ・ポチェッティーノ監督だったが、レアルの名将、カルロ・アンチェロッティ監督に「パリは私たちよりも上手くプレーし、勝利するに値した」と言わしめたこの試合内容と結果は、それら全てを上回ることになる。

 再戦は3月9日だ。これからはレアルではなくPSGの時代だということを知らしめるわけにはいかないレアルは、ホームでどう意地を見せるだろうか。

 もし、次戦でもPSGが圧倒して勝ち抜けることになれば、世界のトップでプレーしたいという野望を持つ選手たちからの見られ方も大きく変わることになる。たとえばムバッペがレアルに移籍する理由はなくなってしまう。レアルというブランドの絶対的な地位を守るためにも、やられるわけにはいかないのだ。

■試合結果

パリ・サンジェルマン 1-0 レアル・マドリード

■得点

90+4分 キリアン・ムバッペ(PSG)

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