男子テニスで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)は英国放送協会「BBC」の独占インタビューに応じ、新型コロナウイルスのワクチン接種が必要であれば、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とウィンブルドン(イギリ…

男子テニスで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)は英国放送協会「BBC」の独占インタビューに応じ、新型コロナウイルスのワクチン接種が必要であれば、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)などの大会を欠場するつもりだと明かした。
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ジョコビッチは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)出場に照準を合わせ、先月6日にメルボルンに到着。しかし、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する資料が不十分であったことでビザ(査証)の取り消しがあり、10日まで勾留されていた。
10日にはオーストラリアの裁判所がこの判断を不当としたため会場で練習ができる状況が続いていたが、14日、オーストラリア政府のアレックス・ホーク移民相が再び取り消しを発表。同日に勾留が決定し、16日には現地9時30分(日本時間7時30分)から審理が行われた。そして、審理の結果ジョコビッチの異議申し立てが棄却され裁判所はホーク移民相の判断を支持。ビザの取り消しが確定したため欠場となった。
今回行われたインタビュー内でウィンブルドンや全仏オープンなどの大会に参加することを犠牲にするのかと尋ねられたジョコッチは「はい。それは僕が支払うべき対価だ」と語った。
「僕はワクチン接種に反対したことはない。だけど、僕は常に自分の体に入れるものを選ぶ自由を支持してきた。タイトル云々よりも自分の体が大切だからだ。自分が得た情報に基づいてワクチンを接種しないことを決めたんだ」
また、将来的にワクチン接種を受ける可能性については「心を開いている。僕たちは皆、コロナウイルスを撲滅するための最善の方法を一緒に見つけようとしているのだからね」と述べた。
「僕は決してワクチン接種に反対しているわけではない。世界的に誰もがこのウイルスの撲滅に大きな力を注いでおり、願わくばこのウイルスに早く終止符を打ちたいと考えていることは理解している」
ジョコビッチは21日に開幕するドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)出場を予定。公式戦に参戦するのは昨年11月の国別対抗戦デビスカップ ファイナルズ(スペイン/マドリッド、室内ハード)以来 約3カ月ぶりとなる。