【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・2/13 共同通信杯(GIII・…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・2/13 共同通信杯(GIII・東京・芝1800m)
中団追走のダノンベルーガが直線で外から伸び、ジオグリフに1馬身半差をつけて快勝しました。これでデビュー2連勝。今年の3歳牡馬戦線は、GIを勝ったキラーアビリティとドウデュース、それに東京スポーツ杯2歳S(GIII)を勝ったイクイノックスあたりが中心勢力ですが、キャリア不足をものともせず出世レースを制したダノンベルーガも、それらに加わった感があります。
父ハーツクライはサンデーサイレンスの代表的な後継種牡馬の一頭で、リスグラシュー、ジャスタウェイ、スワーヴリチャードなどを出しています。すでに種牡馬を引退しており、現1歳がラストクロップとなります。
これまで11世代がクラシックレースに挑みましたが、勝ったのはワンアンドオンリー(日本ダービー)とヌーヴォレコルト(オークス)の2頭だけ。基本的に古馬になってから大成するタイプです。
ただ、今年はダノンベルーガに加えてドウデュース、マテンロウレオと、牡馬クラシックの有力候補を3頭擁しており、期待が高まります。ダノンベルーガの母コーステッドは、現役時代にBCジュヴェナイルフィリーズターフ(米G1・芝8ハロン)で2着という戦績があります。母方にシアトルスルーを持つハーツクライ産駒は父の代表的なニックスで、スワーヴリチャード、ドウデュース、アドマイヤラクティなど多くの活躍馬が出ています。
馬群のなかで揉まれた経験がないので、多頭数のクラシックレースではそのあたりがネックとなりますが、逆にいえばそれぐらいしかケチのつけどころが見当たりません。このまま無事に行ってほしいものです。
◆今週の血統注目馬は?
・2/19 ダイヤモンドS(GIII・東京・芝3400m)
東京芝3400mに強い種牡馬はハーツクライ。過去10年間に16頭が出走し、4勝、2着2回、3着2回という成績。勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率50.0%は他の種牡馬の追随を許しません。今年はアドマイヤアルバとゴーストの2頭が出走します。注目は後者。前走のステイヤーズS(GII)で5着と健闘し、この距離における素質の確かさを印象付けました。調子が上向いていれば面白いでしょう。
(文=栗山求)