男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は13日、第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)が第1シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4,6-2のストレートで破り、悲願のシン…

男子テニスのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は13日、第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)が第1シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4,6-2のストレートで破り、悲願のシングルスツアー初タイトルを獲得した。試合後の会見では「ついにこの日がやってきた。キャリアの中で最も特別な日だ」と喜びを語った。
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シングルスツアーでこれまで8度決勝に進出していたものの、あと一歩のところで敗れ夢が叶わなかった21歳のオジェ アリアシム。この日は世界ランク4位のチチパスを相手に圧倒的なプレーを披露した。
試合では7本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに93パーセントの高い確率でポイントを獲得。1度もブレークチャンスを与えなかった。リターンゲームではサービスゲームの勢いそのままにストローク戦でもチチパスを圧倒し、3度のブレークに成功して1時間17分で快勝した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには念願のシングルスツアー初制覇を成し遂げたオジェ アリアシムのコメントが掲載されている。
「夢が実現したんだ。あんなにいいプレーができたこと、そして圧倒的な強さを見せつけられたことは長い間記憶に残るだろうね。僕にとって特別な日なんだ。ずっと考えていたことではあるけど、ついにこの日がやってきた。僕のキャリアの中で最も特別な日だよ」
オジェ アリアシムは今季、1月の国別対抗戦ATPカップ(オーストラリア/シドニー、ハード)でカナダを優勝に導くと、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では8強入り。今大会はタイトルを手にするなど好調を維持している。
「今年はより成熟していると感じている。これまで決勝を戦ってきた数年間よりも、より良いプレーヤーになったと思う。今日はそれを証明できたと思うし、自分自身にも、みんなにも証明できたと思う。これからの良い兆しだ。自分自身と自分の価値を証明し続ける可能性を持って、ここで立ち止まるつもりはない」
「(初タイトルを獲得したことに)大きな安心感がある。疑心暗鬼になって、ストレスを感じることもいままであったよ。でも、もう連敗の記録を気にしなくてよくなったのは大きな安心だ。これからはもっと自由にプレーできるようになったんだよ。最高だね」
一方、敗れた23歳のチチパスは「ATP500」の決勝で8連敗となり、同カテゴリーで初のタイトルを手にすることはできなかった。