リバプールは6日、アンフィールドで行われたFAカップ4回戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)のカーディフ・シティと…

リバプールは6日、アンフィールドで行われたFAカップ4回戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)のカーディフ・シティと対戦し、3-1で勝利した。なお、FW南野拓実は69分までプレーした。

 

公式戦3連勝でインターナショナルマッチウィークに入ったリバプールは、ブレーク明け初戦となるFAカップでカーディフと対戦した。アフリカ・ネーションズカップ決勝進出のマネ、サラーに加え、ワールドカップ南米予選帰りの守護神アリソンに完全休養を与えた中、この試合では日本代表帰りの南野を公式戦4試合ぶりにスタメンで起用。また、ポルトからの新戦力ルイス・ディアス、長期離脱明けのエリオットらがベンチに入った。

 

右から南野、フィルミノ、ジョタの3トップで臨んだリバプールは開始早々に決定機を創出。4分、ボックス中央でDFを背負いながらもナビ・ケイタからのパスを足元で収めたジョタが鋭いターンでDFを剥がして左足の反転シュートを狙うが、これは相手GKの好守に遭う。

 

以降は80%に近いボール支配率で相手を押し込んでハーフコートゲームを展開していくホームチームだが、[5-3-2]の堅固な守備ブロック攻略に手を焼く。相手に守り慣れる前に攻め切りたいところだったが、流れの中では連携、プレー精度を少しずつ欠き、ジョタの決定機以降、なかなか良い形を作れない。

 

やや膠着状態に陥り始めた中、34分には右のハーフスペースで縦に仕掛けた南野がジョタとのパス交換でボックス右に抜け出して絶妙なマイナスの折り返しを入れると、ボックス左でフリーのカーティス・ジョーンズに絶好のシュートチャンスも、ここは右足のシュートを抑え切れず、枠を大きく外してしまう。

 

その後もサイドからのクロスやセットプレーを軸に再三相手ゴールへ迫ったリバプールだったが、前半の内にゴールをこじ開けることはできなかった。

 

それでも、後半も優勢に試合を運ぶホームチームは53分、南野の仕掛けで得た相手陣内中央右で得たFKの場面でキッカーのアレクサンダー=アーノルドが絶妙なクロスボールをボックス内へ送ると、これをジョタがヘディングでゴール左隅に流し込み、早い時間帯に先制点を奪った。

 

この先制点を受け、クロップ監督は58分にナビ・ケイタとカーティス・ジョーンズを下げて注目のルイス・ディアスと、昨年9月のリーズ戦で左足首に重傷を負って以来の復帰戦となるエリオットを同時投入。期待の新戦力と若武者の戦列復帰を受け、アンフィールドに集まったホームサポーターから盛大な拍手が送られた。

 

すると、注目の新戦力が早速仕事を果たす。68分、相手陣内ボックス内でアジリティを生かして相手DFからゴールライン際でボールを奪ったコロンビア代表FWが冷静にマイナスの折り返しを入れると、ジョタがわずかに触って流れたボールをボックス中央に走り込んできた南野が右足で蹴り込んだ。

 

なお、ルイス・ディアスのお膳立てからリーグ戦のブレントフォード戦以来、3試合ぶりのゴールを挙げた南野は直後の69分にミルナーとの交代でピッチを後にした。

 

この2点目で勝利を大きく近づけた中、今度は復帰戦のエリオットに大きな見せ場が訪れる。76分、途中出場のロバートソンが左サイドから入れたクロスをボックス中央でうまく足元に収めたエリオットは左足の反転シュートをゴールネットへ突き刺し、自ら復帰を祝うゴールを奪った。

 

その後、80分にはコルウィルにあっさりと中央を割られて一矢報いるゴールを奪われたリバプールだったが、危なげなく3-1のスコアで試合をクローズ。ルイス・ディアスのデビューにエリオットの復帰弾と実りある内容で2部相手に勝ち切ったリバプールは、5回戦でプレミア勢のノリッジと対戦することになった。