2月15日からスタートするUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントで、活躍が期待される選手は誰か。3人のラ…
2月15日からスタートするUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントで、活躍が期待される選手は誰か。3人のライターに、今季注目すべきプレーヤーを、それぞれベストイレブン形式であげてもらった。
◆ ◆ ◆

規格外のスピードで左サイドを爆走する、バイエルンのアルフォンソ・デイビス
中盤はターンやキックに独特の味がある名手
西部謙司(サッカーライター)

<注目選手ベストイレブン>
FW/サラー(リバプール)、レバンドフスキ(バイエルン)、アントニー(アヤックス)
MF/ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)、モドリッチ(レアル・マドリード)
MF/ベッラッティ(パリ・サンジェルマン)
DF/デイビス(バイエルン)、マルティネス(アヤックス)、マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
GK/オブラク(アトレティコ・マドリード)
GKはエデルソン(マンチェスター・シティ)、アリソン(リバプール)、マヌエル・ノイアー(バイエルン)などすばらしい選手がいるなか、あえてヤン・オブラクにした。今風の足元のうまさはないが、GKの本分とも言えるシュートストップの能力が抜群だ。アトレティコ・マドリードは攻められるので、見せ場が多そうなのも選んだ理由である。
右サイドバック(SB)のトレント・アレクサンダー=アーノルドはキックの鬼。リバプールの攻め込み方法は意外とラフなのだが、それで成立させているのはアレクサンダー=アーノルドのキック精度、球質がけっこう大きい。
センターバック(CB)は万能のマルキーニョスと小柄なリサンドロ・マルティネス。マルティネスは180㎝に満たない身長ながら、アルゼンチン人らしい球際の強さがあり、左足のフィードの正確さはピカイチ。ダニエル・パサレラやハビエル・マスチェラーノの系譜を継ぐのではないか。
左SBは規格外のスピードのアルフォンソ・デイビス。スプリントして、パスを受けて、ドリブルするだけで、相手の3ラインを全部通過してしまう。バイエルンがあっけなくボールを前進させられる理由のひとつ。
ケガの影響さえなければトップクラスのMFマルコ・ベッラッティをアンカーに、右はベテランの熟練と年齢を感じさせない運動量のルカ・モドリッチ、左はマルチロールのベルナルド・シウバ。似たタイプの3人になってしまったが、それぞれターンの仕方やキックに独特の味がある名手だ。
右ウイングはレフティのアントニー。左前へ出るドリブルに絶対感がある。シュート、クロスで得点関与率が高い。左のモハメド・サラーは本来右サイドだが、スピードと得点力は今季も無双。シュートのうまさは格別だ。
センターフォワードはパーフェクトなロベルト・レバンドフスキ。得点だけでなくアシストもうまく守備もしっかりやる。CBとの駆け引きに長け、文字どおり攻撃を先導する役割を果たしている。
パリSGのトリオが楽しみ
中山 淳(サッカージャーナリスト)

<注目選手ベストイレブン>
FW/ネイマール(パリ・サンジェルマン)、エムバペ(パリ・サンジェルマン)、メッシ(パリ・サンジェルマン)
MF/ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)、モドリッチ(レアル・マドリード)
MF/ロドリ(マンチェスター・シティ)
DF/デイビス(バイエルン)、マルティネス(アヤックス)、ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)、アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
GK/クルトワ(レアル・マドリード)
目下CL得点王のセバスティアン・ハラー(アヤックス)をはじめ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス(以上レアル・マドリード)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)、モハメド・サラー(リバプール)、そしてアーリング・ハーランド(ドルトムント)等々、前線には注目すべき選手は多い。
しかし、いま世界中のサッカーファンが最も熱い視線を送るのが、パリ・サンジェルマンが誇るMNMトリオ(リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペ)だろう。ネイマールの戦列復帰も目前に迫っており、どのような局面でも打開できる圧倒的な個の力を持つ3人が、美しいハーモニーを奏でられるのか。それを見るだけでも、試合を見るワクワク感は止まらない。
中盤は、キャリア最高の充実期とも言える状態のルカ・モドリッチが最注目。周りを生かしながら自ら主役にもなれる36歳の味わい深いプレーは、見る者すべてをうならせる。ロドリはコントロールタワーとして昨季以上に攻守両面で存在感を示すようになり、ベルナルド・シウバも中盤のみならず、偽9番としても活躍するなどバージョンアップを果たした。最先端のチーム戦術のなかで、彼ら2人が果たす役割は要注目だ。
SBでは、トレント・アレクサンダー=アーノルドとアルフォンソ・デイビスの2人が必見。アレクサンダー=アーノルドは攻撃の起点であり、アシストマシーンとしてサラー、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョタらの爆発力を支える。
21歳のデイビスは現在急成長中のカナダ代表で、昨季よりもスケールアップ。屈指のスピードと突破力、相手陣内での冷静なプレー選択に加えて守備面も向上し、末恐ろしいタレントになった。
CBは、ともに24歳。世界最高レベルに到達しつつあるルベン・ディアスと、進境著しいリサンドロ・マルティネス。特に175cmのマルティネスは、ハードワーカーでありながら左足のパス供給力が抜群。ハーランドを抑えるなどスピード対応力も高く、読みも鋭い。SBやボランチでもプレーできるポリバレント性も含め、注目に値する。
GKはクルトワ。身長2mで俊敏性と判断力を兼備する守護神は、今季のラ・リーガでも随一の輝きを放つ。カウンターの起点としても、そのプレーは注目だ。
今、勢いのある11人を紹介
井川洋一(サッカーライター)

<注目選手ベストイレブン>
FW/レバンドフスキ(バイエルン)、ハラー(アヤックス)
MF/アデイェミ(ザルツブルク)、ペドロ・ゴンサウベス(スポルティング)、デイビッド(リール)
MF/バレッラ(インテル)、チアゴ・アルカンタラ(リバプール)
DF/ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)、パウ・トーレス(ビジャレアル)、ジェームズ(チェルシー)
GK/クルトワ(レアル・マドリード)
1クラブから最大1選手に限定し、勝負を度外視した超攻撃的な11人を選んでみた。迷った際には、知名度より勢いを優先した。
前線には史上最高のストライカーとの呼び声も高い33歳のロベルト・レバンドフスキと、1年目のアヤックスでいきなり得点を量産している27歳のセバスティアン・ハラーの2人。どちらも対峙する守備者にとって悪夢に違いない。
2列目には、売り出し中の3人を選んだ。20歳になったばかりのカリム・アデイェミは、30mのタイムがウサイン・ボルトよりも上と言われる驚異の初速と、細やかな技を武器とするレフティだ。リオネル・メッシにもたとえられるアタッカーは昨年9月にドイツ代表デビューを果たして、早速ネットを揺らしている。
23歳のペドロ・ゴンサウベスは昨季、突如として攻撃の能力が開花した俊英だ。現所属先での1年目に気鋭のルベン・アモリム監督と出会い、セントラルMFからFWにコンバートされると、面白いようにゴールを重ねてリーグ得点王となり、古豪のリーグ優勝の原動力に。そして今季も好調を維持している。
ブルックリン生まれの22歳、ジョナサン・デイビッドは史上2度目のW杯出場へ邁進するカナダ代表の攻撃の主軸。筋骨隆々とした上半身からパワフルなヘディングを叩き込む一方、狭いエリアでは踊るようなステップで敵を出し抜く。グループステージで挙げた3得点はすべてチームの勝利につながり、突破の立役者となった。
中盤はスタイルの異なる2人のクリエイターを選んだ。24歳にして3児の父であるニコロ・バレッラはクラブとイタリア代表の中心として、昨年のセリエAとユーロ2020を制した。常に攻守に関与し、両局面で違いを生み出せるイタリアの宝だ。30歳のチアゴ・アルカンタラは2年目のレッズで存在感が際立つ。十八番のノールックパスを交えたひと味違うゲームメイクに加え、グループステージ第5節ポルト戦では地表から浮き上がる圧巻のボレーを披露した。
最終ラインにも現代的な多機能型をチョイス。利き足とは逆の守備的な位置で極めて高度な仕事をする27歳のジョアン・カンセロ、人口5万人ほどの故郷のクラブを支える25歳の左利きの長身CBパウ・トーレス、抜群のフィジカルとすさまじいキックが魅力の22歳、リース・ジェームズだ。ゴールマウスには首位通過したなかで最高となる22セーブ数を記録した29歳のティボー・クルトワで決まり。