ウィル・スミスが主演を務め、女子テニス界史上最高のテニスプレイヤー、V・ウィリアムズ(アメリカ)S・ウィリアムズ(アメリカ)を育て上げた父親リチャード・ウィリアムズの実話を描いた映画「ドリームプラン」。3日にはスペシャルトークイベントが開催され、伊達公子と俳優の工藤阿須加が登壇した。
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この映画について伊達は「私は彼女たちとの対戦もありますし、リチャードさんも会場でお見掛けすることは度々ありました。サクセスストーリーであることは間違いないですけど、それだけでは語れない家族愛、家族の絆、諦めないで夢を持つことの大切さをすごく感じる映画でした。リチャードさんが娘たちを愛する気持ちも伝わってきました。教育や人生の生き方みたいなものも示してくれるような映画だと思います」と語った。
今回、字幕監修を担当した伊達。姉妹で四大大会30回の優勝、オリンピックで5つの金メダル獲得したウィリアムズ姉妹については次のように述べた。
「本当に時代を作り上げた2人だと言えると思います。私が90年代最初の頃にアメリカの試合に行ったときに、アメリカの人にこれから出てくる姉妹がいるんだよと言われたことを覚えています。それから数年したら(彼女たちは)予選から出場し始めて、それ以降は一気に上り詰めていきました。今や女子のテニスってパワーテニス、スピードテニスって言われるのが普通になっているんですけど、その時代を最初に作り上げるきっかけになったのがウィリアムズ姉妹なんですよね。なので彼女たちが今のテニスを大きく変えたと言えると思います」
また、既に発表されたゴールデングローブ賞で「主演男優賞(ドラマ部門)」を獲得したウィル・スミスについては「本当にウィル・スミスさんを見ているとリチャードさんを見ているかのようでそっくりです。仕草とかちょっとした背中の曲がり具合だとか、そういうところまでも似ています。本当にリチャードさんを見ているようでした」とコメントした。
最後に伊達は自身のドリームプランを明かし、『ファミリーボックスから見るセンターコート』とした。
「私は全てのグランドスラムにおいてセンターコートで戦うことができたんですけど、ファミリーボックスに立つことはありませんでした。今、ジュニアを育成しているんですけど、今後そのジュニアがグランドスラムに行くようなことがあれば、ファミリーボックスに立って一緒に戦いたいです。それが私のドリームプランです」

イベントに登場した伊達公子と工藤阿須加
2人の娘を世界最強のテニスプレーヤーに育てる夢を持つ破天荒な父親リチャード。テニス未経験の彼は、ヴィーナスとセリーナの姉妹が生まれる前から常識破りの「計画=ドリームプラン」を独学で作成していた。その無謀なプランと娘の可能性を信じ続けた父は、どうやって2人の世界チャンピオンを誕生させたのか。



<作品情報>
製作:ウィル・スミス、ティモシー・ホワイト、トレバー・ホワイト、セリーナ・
ウィリアムズ、ヴィーナス・ウィリアムズ
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:ザック・ベイリン
撮影:ロバート・エルスウィット(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、サナイヤ・シドニー、デミ・シ
ングルトン、トニー・ゴールドウィン、ジョン・バーンサル
映倫区分:G 配給:ワーナー・ブラザース映画