サッカー女子日本代表、なでしこジャパンは3日に行われるAFC女子アジアカップで、3大会連続の決勝進出を懸け、準決勝で中国…
サッカー女子日本代表、なでしこジャパンは3日に行われるAFC女子アジアカップで、3大会連続の決勝進出を懸け、準決勝で中国女子代表と対戦する。
2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)のアジア予選も兼ねている今大会。なでしこジャパンは1月30日に行われた準々決勝、タイ女子代表戦で7-0の快勝を収め、W杯への切符を獲得。なでしこジャパンは過去に開催されたすべてのW杯に出場しており、これで9大会連続9回目と出場となる。
当面の目標を達成し、次に見据えるのは3大会連続の女子アジアカップ優勝だ。
◆調子は上向き
グループステージではミャンマー女子代表戦が5-0、ベトナム女子代表戦が3-0、韓国女子代表戦が1-1という結果だった。いずれの試合もゲームを支配する時間が長く、特に最初の2戦ではほぼ一方的な展開だったために、より多くの得点が期待された。それだけに、攻撃の連係不足や崩しのアイデアなどの欠如が指摘されていた。
ただ、先述の通り準々決勝では大勝。相手に新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性反応者が多数出たことも試合を易しくした要因ではあるが、コンビネーションでサイドやボックスを陥れる回数は激増。得点にも結び付いている。
池田太監督が率いるなでしこジャパンは昨年10月に発足したばかりの新チームであり、対外試合も大会前には2試合しか行っていない。それを踏まえれば、試合をこなすごとにチーム力が目に見えて向上していく様は、中国戦に向けて非常にポジティブな要素と言えるだろう。
◆ニューヒロイン候補は

今大会を前にインド入りしたFW岩渕真奈(アーセナル)が新型コロナウイルスの陽性反応を示し2試合を欠場することが確定。攻撃面での不安を指摘する声は多かった。
しかし、今大会ではFW植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、MF成宮唯(INAC神戸レオネッサ)、MF猶本光(三菱重工浦和レッズレディース)、MF宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)、MF隅田凜(マイナビ仙台レディース)が代表初ゴールを記録。中盤の選手層は厚みを増しており、MF⾧谷川唯(ウェストハム)の前線起用も含めて池田監督の采配も当たっている。
過密日程を考慮したメンバーのローテーションも行われており、合流後の岩渕のコンディションも上がってきている。ポゼッションでは優位性を保てる術を備えているため、最大の焦点はチャンスをモノにできるかだろう。
レベルの上がった相手に対しても決定機を増やし、代表キャップ4試合で3得点の成宮、スピードと仕掛けが持ち味の植木など、なでしこジャパンのニューヒロイン候補が一面を取りに行くくらい、結果にこだわる姿勢を見せられるかがポイントだ。
◆中国の「個」をどう抑えるか

「スチール・ローゼス」の愛称で知られる中国も東京オリンピック後に指揮官を交代し、シュー・チンシャー監督が指揮を執っている。こちらも発展途上のチームといえるだろう。女子W杯第1回大会の開催国でもある古豪だが、近年の力関係ではなでしこジャパンが上回っている。
とはいえ、なでしこジャパンとの決定的な違いは個で勝負できる選手がそろっている点だろう。ワン・シャンシャン、ワン・シュアンはこれまでも中国の顔として日本とも対戦経験があり、パンチ力や決定力に秀でている。ここにトッテナムのタン・ジャリが加わることで、前線の強度は非常に高くなる。
そのため、格下とは異なる強度の攻撃陣に対し、なでしこジャパンが掲げる奪う守備を体現できるがポイントとなりそうだ。韓国戦でも次第に相手の勢いに押され、自陣での時間やセットプレーを与える機会が増えた。
これまで同様の課題ではあるが、押し込まれた状況からどのように押し返すか、もしくは割り切るのかといったチーム全体としての選択と実行力も問われることとなりそうだ。
◆予想スタメン[4-2-3-1]

GK:山下杏也加
DF:清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、三宅史織
MF:猶本光、長野風花
MF:成宮唯、長谷川唯、宮澤ひなた
FW:岩渕真奈
相手のレベルを考慮すると、韓国戦のスターティングイレブンがベースとなるのではないか。
最も流動的なのは左サイドバックとボランチだが、空中戦や対人勝負の点を踏まえて三宅や猶本と予想。林穂之香もデュエルには定評があるが、初戦での負傷からの経過を鑑みて、長野が組むと予想した。
タイ戦では前半のみの出場にとどまった長谷川と岩渕は、この準決勝を想定しての交代だったと思われる。ただ、植木が好調を保っているため、岩渕をジョーカーとしてベンチからスタートさせる手もありか。
試合は3日の23時にキックオフ。ライブ配信する「DAZN」では解説に元日本代表MFの福西崇史氏、そしてなでしこジャパンで2011年のドイツ女子W杯で優勝し、現在はタレントとして大活躍中の丸山桂里奈氏を迎えて行われる。