前週より大きく改善した。その点で良いゲームだった。 7日前に5トライ(29-47)を許した防御が改善され、失ったトライは2つだけ。12トライを奪って最終スコアは80-10だった。 日本代表が韓国代表に2週続けて勝った。 4月29日に秩父宮…

 前週より大きく改善した。その点で良いゲームだった。
 7日前に5トライ(29-47)を許した防御が改善され、失ったトライは2つだけ。12トライを奪って最終スコアは80-10だった。
 日本代表が韓国代表に2週続けて勝った。

 4月29日に秩父宮ラグビー場でおこなわれたアジア・ラグビーチャンピオンシップの第2戦。日本代表はこの1週間、ディフェンスに焦点を当てて準備を重ねた。ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは試合後の記者会見の冒頭、選手たちを称えた。
「前回の試合でのパフォーマンスから改善した選手たちを褒め称えたい。個々が責任を持ってハードトレーニングした結果を見せた。ディフェンスが機能していた。ボールをキープできなかったシーンや、無理にトライを取りにいったところもあったが、そこでいいプレーをできていれば、もっとトライも奪えた」
 第1戦の先発から8人を変更するなど、厳しい姿勢を見せて選手たちに危機感を持たせた指揮官は、そんな中で踏ん張ったことを評価した。
 ただ、「満足はしていない」。
「これ(改善と自分たちのスタイル)を続けていかないといけません」

 勝負は早々に決まった。
 開始3分、相手反則で得たPKを左タッチに蹴り出し、モールを押し切って先制トライ。その13分後には攻め込まれるも、ラインアウトからのアタックをFL小澤直樹が好タックルで止めた後にボールを取り返した。蹴り込んだキックをWTB山田章仁が好チェイスし、相手の反則を誘う。最後はWTBアマナキ・ロトアヘアが決めた。
 その後、32分までに3トライを追加して31-0。前週終了間際に1トライを返されて31-5で後半へ。そこからの40分で7トライを追加し、韓国には1トライしか許さなかった。
 ラインブレイクを許すシーンも何度かあった。しかし、プレーを連続することでは桜のジャージーが上回っていたから失点にはつながらなかった。攻撃でも、その部分とブレイクダウンの激しさで上回って攻略した。

「大量得点にもハングリーな意識を持ち続けた。アタックでアウトサイドを攻めることができたのは、FWがピッチの真ん中でいい仕事をしていたから」
 そう話したジョセフ ヘッドコーチに続いて、SH流大主将は次週(5月6日、対香港/秩父宮)への思いをこう話した。
「(来週の試合に向けて)気持ちを引き締めていきたい。自分も改善できたとはいってもまだまだ。タックル(成功率)を100パーセントに近づけたい。(先のターゲットの)ティア1国との対戦を考えると、チャンスはもっと少なくなる。そこを仕留めきる力をつけないと」
 前進し続ける意志を強く示した。