河辺愛菜(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)2月4日(金)に開幕を控え、日に日に注目度が高まっている北京五輪。中でも日本勢の活躍が期待されるフィギュアスケートは注目の競技の一つだ。開幕初日の…


河辺愛菜(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)

2月4日(金)に開幕を控え、日に日に注目度が高まっている北京五輪。中でも日本勢の活躍が期待されるフィギュアスケートは注目の競技の一つだ。開幕初日の2月4月(金)に団体戦がスタートし、8日(火)・10日(木)に男子シングル、12日(土)・14日(月)にアイスダンス、15日(火)・17日(木)に女子シングル、18日(金)・19日(土)にペアが北京の首都体育館にて順次予定されている。

メダル独占も夢ではない男子シングルは羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真、アイスダンスは全日本4連覇を達成した小松原美里・尊の夫婦組、最強ロシア勢に立ち向かう女子シングルは坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜が代表に選出された。

五輪に初出場する河辺は、北京五輪最終代表選考会に位置づけられた昨年末の「全日本フィギュアスケート選手権」でショートとフリーともにトリプルアクセルを成功させ、合計209.65点で3位の表彰台に上った。4位の三原舞依、5位の宮原知子ら経験豊富な実力者たちと代表3枠目を争ったが、総合的な判断で次世代を担う河辺が代表入りした形だ。

河辺は今季がシニア2年目、数々の名スケーターを輩出してきた愛知県出身の17歳。2019年の「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」でトリプルアクセルを初成功させて優勝し、頭角を現した。アクセルという大技はもちろん、ジャンプに安定感があり、同年のフリーの演目「ブラック・スワン」でも堂々たるスケーティングを見せた。若さゆえの荒削りな部分はあれど緊張を感じさせない度胸や思い切りの良さ、ミスがあってもリカバリーできるハートの強さも持ち味。6種類の3回転ジャンプを武器に、今季は昨年11月のNHK杯で2位、「全日本フィギュアスケート選手権」で3位と大躍進を遂げた。


過去の名演技をピックアップする「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」

そんな河辺の歩みを振り返ることができるのが「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」だ。五輪シーズンスペシャル版として北京冬季五輪日本代表選手の過去の名演技をピックアップするこの番組で、2月5日(土)の#12は河辺愛菜が特集され、「全日本ノービス選手権大会」(2015〜2017年)、「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」(2019年)、「全日本フィギュアスケート選手権」(2020〜2021年)を中心に放送が予定されている。

全日本ノービス選手権では2015年にBクラスで2位、2016年にAクラスで4位、2017年にAクラスで5位...と、スター選手を目指すライバルたちの中で思うような結果が出ずに伸び悩んだ時期もあった。2018年からは拠点を関西に移し、紀平梨花らトップスケーターを指導してきた濱田美栄コーチの下で研鑽を積んだ。その後の目覚ましい活躍は前述の通り。2019年の「全日本ジュニア選手権」で優勝、「全日本フィギュアスケート選手権」は2020年の6位から2021年に3位と、まさしく飛躍と言えるだろう。


「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」の2月19日(土)放送で特集される樋口新葉


「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」の2月26日(土)放送で特集される鍵山優真

過去の各試合からは努力に裏打ちされた河辺の急成長が感じられる。勢いに乗る新世代のホープは初めての五輪でどんな演技を見せるのか。最強ロシア勢に強い気持ちで挑む、彼女の活躍に期待したい。


「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」の3月5日(土)放送で特集される坂本花織


「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」の3月12日(土)放送で特集される宇野昌磨

文=中川菜都美

放送情報

フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition #12
放送日時:2022年2月5日(土)10:30~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります