■サウジは「守備重視のカウンター狙い」 サウジアラビア戦の先発を予想すれば、GK権田修一、右SB酒井宏樹、右CB板倉滉…
■サウジは「守備重視のカウンター狙い」
サウジアラビア戦の先発を予想すれば、GK権田修一、右SB酒井宏樹、右CB板倉滉、左CB谷口彰悟、左SB中山雄太、中盤はアンカーに遠藤航、右インサイドハーフ田中碧、左インサイドハーフ守田英正、右ウイング伊東純也、トップ大迫勇也、左ウイング南野拓実、となる。森保一監督のこれまでの選手起用から判断すると、基本的には中国戦のメンバーが踏襲されるだろう。
日本に勝点4差をつけているサウジアラビアは、今回のアウェイゲームをどのように位置づけているだろうか。立場を入れ替えれば、引き分けでもOKと考えることが予想される。そこから想定される戦略は「守備重視のカウンター狙い」である。中国よりタイトなディフェンスを、こじ開けなければならない。
大迫のPKと伊東のヘッドで勝利した中国戦では、アンカーの遠藤、インサイドハーフの守田、田中が、攻守に絶大な存在感を放った。攻撃の組み立てから崩しに関わる彼らのパフォーマンスは、サウジ攻略の大前提となるだろう。日本の4-3-3は、いまや彼らの能力を最大限に生かすためのシステムと言っていい。
そのうえで、どれだけオプションを用意できるのかがポイントになる。
今回からテクニカルスタッフが加わった。中国戦の前半には、デザインされたCKを見せた。最終予選でリスタートからの得点がないチームに、ポジティブな変化が生じつつある。
中国戦の後半途中から、森保監督はシステムを変更した。昨年9月以来の合流となった久保建英を起用し、彼をトップ下に置く4-2-3-1にトライしたのだ。
15分強の時間では、システム変更が奏功しなかった。決定機は生み出せなかったが、サウジアラビア戦までのトレーニングで細部をチェックすることにより、機能性を向上させることはできる。
■ベーシックな部分が勝敗に大きく関わってくる
森保監督がこのタイミングで4-2-3ー1にトライしたのは、三笘薫の招集外と無関係でないだろう。相手守備陣を個人で剥がせる彼がいれば、4-3-3の左ウイングで起用することが強力なオプションになる。
4-2-3-1の「3の左」では、4-3-3の左ウイングの流れで南野がプレーし、原口元気も南野と交代して出場した。1トップは大迫に代わった前田大然が務めたが、アタッカーの控え選手は4人だった。中国戦では浅野拓磨がベンチ外だった。
体調不良を訴えた彼は翌日にPCR検査で陰性が確認され、チームの練習に復帰した。そもそもストライカータイプがもう一枚欲しいところで、浅野は前田と同タイプに割り振られるが、最前線と左ウイングの選択肢は増える。昨年10月のオーストラリア戦では、南野に代わって途中出場し、決勝点となるオウンゴールを誘発した。前回の最終予選でも、貴重な得点を決めている。浅野の勝負強さにも期待したい。
サウジアラビア戦は決戦だ。最終予選突破のためには勝利が絶対条件で、同じ相手に連敗するわけにはいかない。戦術やメンバーは勝敗を左右する要素だが、それ以上にメンタリティが──日本代表としてのプライドや責任感、誇りといったものが重要になる。
僅差の攻防が確実視されるだけに、球際で戦う、球際で負けない、相手より走るといったベーシックな部分が勝敗に大きく関わってくる。小さな積み重ねをどれだけ丁寧に、粘り強くできるか。その支えとなるのがメンタリティだと思うのだ。