【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】・1/23 東海S(GII・中京・ダ1800m) 中団を追…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

・1/23 東海S(GII・中京・ダ1800m)

 中団を追走したスワーヴアラミスが直線で外に持ち出すと、オーヴェルニュ以下の先行勢をまとめて交わして快勝しました。重賞は一昨年のマーチS、昨年のエルムSに次いで3勝目です。「ハーツクライ×スライゴベイ」という組み合わせで、母ベイトゥベイはカナダの芝重賞を2勝しています。

 ただ、母の父スライゴベイがサドラーズウェルズを父に持つ重厚な血統構成で、それがパワー方向に適性を寄せているのか、本馬とその全弟デッドアヘッド、半弟キッズアガチャー(父ヴィクトワールピサ)は、いずれもダートでしか勝ったことがありません。

 晩成型で持久力に富んだ血統背景だけに、7歳を迎えても衰えはなく、バテることなく最後まで伸びました。ハーツクライ産駒は芝連対率18.7%、ダート連対率17.0%という通算成績ですが、直近3年間のアベレージはダートのほうが良く、2019年以降、芝連対率17.6%、ダート連対率19.1%という成績です。

◆今週の血統Tips

 JRAのダートのみに絞った世代別の種牡馬ランキングを見てみると、ダート戦で狙うべき種牡馬や、ダート種牡馬の勢力図が見えてきます。

 現4歳世代は、1位ヘニーヒューズが独走し、勝利数、連対率、賞金、1走当たりの賞金と、いずれもナンバーワン(賞金獲得額上位10位以内の種牡馬が対象)。しかし、現3歳世代は、勝利数と賞金の2部門でドレフォンが、連対率と1走当たりの賞金の2部門でシニスターミニスターがトップに立っています。ヘニーヒューズは勝利数3位、連対率4位、賞金2位、1走当たりの賞金3位と、飛びぬけたものはないものの、平均して上位に食い込んでいます。

 ゴールドアリュール、キングカメハメハ、クロフネ、といった馬たちが支配勢力だった時代が終わり、現4〜7歳世代はヘニーヒューズの天下でしたが、前述のとおり現3歳世代は新種牡馬ドレフォンと、年々存在感を増してきたシニスターミニスターが肩を並べ、三つ巴の状態となっています。ダート戦の予想で迷ったときに、以前ならヘニーヒューズ産駒を重く見るという手法が有効でしたが、これからはドレフォン、シニスターミニスター産駒も同等に見るべきかもしれません。

 (文=栗山求)