​ ​ ​ まもなくキャンプインを迎える球界で再びコロナ禍が深刻な影響を及ぼしている。 24日もヤクルト・高橋奎二…


 まもなくキャンプインを迎える球界で再びコロナ禍が深刻な影響を及ぼしている。

 24日もヤクルト・高橋奎二投手(24)、西武・上本達之ファーム打撃コーチ(41)が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと各球団から発表があった。感染力の強いオミクロン株の影響もあり、新型コロナウイルスが再び猛威をふるっている。

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 感染者が増加する中、シーズンへの影響も危惧されている。特に深刻と見られているのが、ここまで12人もの感染者を出しているソフトバンクだ。

 「感染者には柳田、松田といった主力選手からチームの期待の星、リチャードまで含まれます。この時期の感染ですから、そこまで大きな出遅れには響かないとは思いますが、リチャードなどは特に将来の4番候補としてキャンプからみっちり鍛え上げる構想を首脳陣も持っていただけに、痛い出遅れとなりそうです」(放送関係者)

 ソフトバンクは24日にコーチ会議を開き、春季キャンプメンバーの振り分けを発表した。主力の感染影響を受け、A組に野手では高卒2年目の井上、川原田や投手でも育成右腕の重田などフレッシュな顔ぶれが並んだ。C組スタートとなるベテラン組は第3クールをめどに宮崎に合流予定とあって、抜擢された若手選手たちはそこまでに猛アピールする必要がありそうだ。

 ほかにも巨人では山口俊投手、小林誠司捕手などここまで6人の感染者を出している。

 「小林などは先のスタッフ会議で自ら一軍キャンプ志願したことが話題となりました。正捕手争いが激化する中、いよいよ居場所がなくなると危機感を強めているそうですが、こちらも痛い出遅れとなりそうです」(同)

 小林をめぐっては、当初ベテランの「S班」入りしていたが、本人が原監督に一軍キャンプメンバー入りを直訴するなど、やる気を見せていた矢先のこと。今回の陽性反応で本人のやる気と裏腹に三軍でキャンプインすることになった。

 一方、感染者が相次ぐ中でこんなメリットを指摘する声もある。

 「主力に感染者が出ている球団では、逆に今までじっくり見ていない若手を一軍でチェックすることもできる。中には思わぬ伸びしろを感じさせる選手がいるかもしれない」(同)。

 ソフトバンクは昨季8年ぶりのBクラスに沈んだ。チーム力の底上げが求められる中、ピンチをチャンスに変えられるか。注目のキャンプインとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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