​ ​ ​ プロ野球のキャンプインとなる2月1日が刻一刻と近づいてきた。各球団でキャンプメンバー振り分けの発表が続…


 プロ野球のキャンプインとなる2月1日が刻一刻と近づいてきた。各球団でキャンプメンバー振り分けの発表が続いている。1軍に抜擢された新人選手ら若手や、2軍でのマイペース調整が見込まれるベテランなど。では注目の抜擢組にはどのような選手がいるのか。

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 高卒新人ながら、1軍キャンプに招集されたのがDeNAのドラフト1位・小園健太投手だ。チームでは他に3人の新人が1軍メンバー入りしたが、徳山壮磨(2位・早大)、三浦銀二(4位・法大)、梶原昂希(6位・神奈川大)ら大卒の即戦力期待の選手たち。小園は市立和歌山高時代に最速152キロの直球を武器に超高校級と騒がれ、三浦監督も背負ったエースナンバー「18」を与えられた。期待の高さが改めて浮き彫りとなり、「1軍の雰囲気をしっかり肌で感じてもらえれば」と三浦監督。今永昇太や山崎康晃らプロでもトップクラスの投手の調整を間近で見させることで、英才教育を施していく方針。球団での高卒新人のキャンプ1軍スタートは、2014年の関根大気以来8年ぶりとなる。

 女房役も負けてはいない。市立和歌山高時代に小園とバッテリーを組んだロッテのドラフト1位・松川虎生捕手も1軍スタートを勝ち取った。主力が集まるA組に入り、先輩捕手たちからプロとして必要な要素を吸収する。高校通算43発を誇り、井口監督からは「城島2世」として打てる捕手として期待を寄せられる18歳。小園と2人で、今春キャンプのフレッシュ枠の主役を張りそうな勢いだ。

 西武では2年目の飛躍を期待される昨季イースタン・リーグ2冠王の渡部健人内野手に並び、育成契約ながら高卒2年目の長谷川信哉内野手が1軍メンバー入り。50m5・8秒の俊足で、昨夏のエキシビションゲームでも1軍出場した。内外野ほぼ全てのポジションを守るユーティリティー性も魅力で、支配下昇格を含めて注目を集めている。

 育成枠という意味では、巨人は5人もの育成契約選手の1軍スタートを決めた。堀田賢慎投手、谷岡竜平投手、沼田翔平投手、堀岡隼人投手、勝俣翔貴内野手の5選手。ただいずれも故障などが原因で支配下から降格した選手たちで、目新しさという点はない。期待のドラフト1位・大勢投手は2軍スタート。新人では唯一、岡田悠希外野手(5位・法大)が1軍切符を得た。

 同じ育成枠で、ヤクルトは小沢怜史投手、丸山翔大投手、赤羽由紘内野手の3選手を1軍抜擢。丸山と赤羽は1軍出場がまだなく、フレッシュな面子として新風を吹き込んでくれそうだ。

 阪神は、期待の高卒ドラフト1位・森木大智投手は2軍スタート。新人では鈴木勇斗投手(2位・創価大)、桐敷拓馬投手(3位・新潟医療福祉大)の即戦力候補2人が1軍入りした。

 ユニホームを着て身体を動かすキャンプ初日からは、選手たちのアドレナリンや、身体にかかる負荷も大きく異なってくる。特に序盤は無理なアピールがたたり、故障による離脱者が続きがちだ。また逆に、合同自主トレを上回るパフォーマンスが目に止まり、早々に1軍へ抜擢される若手も少なくない。キャンプ初日の振り分けは、あくまで首脳陣の期待値がベース。ここから各首脳陣の目が注がれ、シーズンへ向けた勢力図が出来上がっていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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